「メンズ向け」の枠を超えてコスメを買い回る若い男性が増え、小売りの現場でもジェンダーレスな世界観のブランドやメイクアップ商品が存在感を増している。一方、世の中の男性は美容初心者がまだ大半。彼らが安心してコスメを買うために「男性のための」商品や情報を分かりやすく集積しておく必要性もある。(この記事は「WWDJAPAN」2023年9月25日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
[百貨店] 伊勢丹新宿本店メンズ館 / 阪急メンズ東京
コスメ展開「2倍」の成果は?
メイクやアンチエイジングを深耕
伊勢丹新宿本店メンズ館1階は昨年2月、コスメの展開面積を従来比2倍に拡大してリニューアルオープンした。改装後、売り場では目に見えて20〜30代の客が増えている。フレグランスやボディーケア、美顔器など65ブランドが加わり、トータルビューティで新客の取り込みが進む。スキンケアにも集客効果が波及しており、売り場では新しいジェンダー観を持つブランドやメイクアップの存在感が高まる。
改装以前の売り場の客層は圧倒的に40代以上が優勢だったが、現在は20代と30代の合計客数がそれに迫る水準まで増えた。売り場の4〜8月売上高は予算の20%増で推移する。
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