資生堂は2013年3月期の第2四半期(4 〜 9月)決算を発表した。連結売上高は、対前年比99.2%の3336億3100万円、営業利益が同38.8%の83億4200万円、経常利益が同38.3%の83億5000万円、純利益が同55.2%の50 億2000万円だった。百貨店や中低価格を展開するドラッグストアで販売する製品が好調を維持したものの、ヘアケアやボディケアなどが苦戦し、売上高は前年を下回った。国内の売り上げ減に伴う差益減に加え、国内外で積極的にマーケティング費用を投下したことなどにより、利益も前年を大きく下回り、減収減益となった。
事業部売上高は、国内化粧品事業が同96.1%の1733億6700万円、グローバル事業が同102.7%の1557億1500万円、その他同110.8%の45億4900万円だった。国内は、クレ・ド・ポー ボーテやグローバルSHISEIDOが好調に推移。しかし、デオドラントや日焼け止め製品、メンズアイテムなどが伸び悩んだ。グローバル事業は、ナーズやベアミネラルが好調に推移、フレグランスも売り
上げに寄与した。
今後は、「4月からスタートしたウェブと店舗を連動した取り組みを強めるほか、需要拡大が見込めるシニア層に向けた製品・売り場提案などを強化。さらにコスト構造改革を推進し、コスト削減のスピードを進めていく」と、末川久幸・社長。通期の連結売上高は同102.6%の7000 億円、営業利益が同102.2%の400 億円、経常利益が同101.4%の400 億円、純利益が同151.6%の220 億円を目指す。