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しまむら23年3〜8月期も「過去最高業績」 高付加価値なPBがけん引

しまむらの2023年3〜8月期連結業績は、売上高が前年同期比5.1%増の3168億円、営業利益が同4.3%増の301億円、純利益が同1.6%増の209億円だった。同社の上期(3〜8月)としては売上高、各利益高で過去最高を更新した。売上高の約75%を占める「ファッションセンターしまむら」で、従来品よりも高価格帯のプライベートブランド(PB)「クロッシープレミアム」の品ぞろえ強化が奏功している。下期(9月〜24年2月)には「クロッシープレミアム」よりもさらに一格上の商品群の導入を計画。商品の高付加価値化を押し進める。

「ファッションセンターしまむら」事業単体の売上高は前年同期比5.4%増の2373億円。客単価は同5.3%上昇した。PBの売上高は同10.0%増で、「クロッシープレミアム」が同約37%増とけん引した。猛暑の中、接触冷感のジーンズ“素肌すずやかパンツ”(2970円)や“超クールインナー”など機能性商品がよく売れた。「ウェブ広告に重点投資して、従来品よりも一格上の機能性や品質、デザインを伝えることに特に力を入れた」(太田誠利企画室長)。客数も前年同期並みを確保。客足が減少しがちな梅雨時期に、人気インフルエンサーやタレントを起用したプロモーションや70周年企画などの集客策を打った。

ヤング向けの「アベイル」はY2Kファッションの打ち出しやキャラクター商品の充実などが身を結んで同6.9%増の316億円。ベビー・ジュニア向けの「バースデイ」は同1.1%増の363億円だった。

24年2月期通期の連結業績は、売上高が前期比3.1%増の6350億円、営業利益が2.4%増の545億円、純利益が同3.9%増の395億円の期初予想を据え置いた。高気温で秋物のすべり出しは鈍いものの、「店頭での買い上げ単価は引き続き上昇傾向」。昨年春から進める都市部への進出については足踏みが続いており、「引き続き物件や条件の精査を進める」とする。

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