ファッションを語るうえでどんどんメジャーになっている古着市場では、どんなアイテムが売れているのか。大阪アメリカ村で古着店として創業し、下北沢などに古着専門店を構え、全国約30店で古着を扱うウィゴーに、今夏(6〜8月)の売れ筋を聞いた。昨秋ダックジャケットが大ヒットした「カーハート(CARHARTT)」は、高大生や外国人からブランドとして信頼を得ている。秋も取り合い必至だ。
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夏の全体傾向
今年の夏はコロナでできなかったイベントの解禁やレジャーなど、服への消費よりも“コト消費”に流れた印象。ただインバウンドの増加により、「カーハート」などの世界的にビンテージ扱いされているものは非常によく売れた。
猛暑の影響もあり、女性客のショート丈の需要は例年にもまして非常に高かった。プリントTシャツ、半袖シャツ、ポロシャツなどをカットして販売したところ、特にポロシャツが人気。プリーツスカートと合わせた韓国ガーリーのようなスタイリングや、カーゴパンツと合わせたストリートなスタイリングなど、スタイリングベースで非常に好調だった。
秋商戦の予測と取り組み
秋商戦は引き続き「カーハート」の取り合いで、値段の上がり方で見ると異常なくらい高騰している。モデルによっては2、3年前と比べて3倍ほど高騰しているものもあり。代替えとしてノーブランドのダックジャケット等も多く用意。値段は「カーハート」の半分程なので、高大生に間違いなく反応のある商品になる。
売り上げの中心になるスエットは、引き続きボリュームとレパートリーを持たせて販売を行う。ディテール的には特にカレッジロゴのフロントワッペンが人気なので、固めて人気デティールのものを打ち出すことで埋もれないようにしていく。
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