予習用ムック本からセルフで試せるなど“今年初”が充実
今年初の試みとして、「サロン」に出展するブランドやおすすめを紹介するムック本付きフレグランスミニサイズセット(5555円)を化粧品オンラインストア「ミーコ(MEECO)」で販売し、イベント前に予習したいという要望に応える。会場内には、約40種類の香りを自由に楽しめる“セルフ フレグランス テイスティング ブース”を設置。自分のペースでじっくり香りを吟味できるようになっている。また、香りとアート、香りとワインや台湾茶などの食品を融合させたコーナーやイベントを開催する。
初登場のブランドは、台湾からお茶の香りのフレグランスをそろえる「ピーセブンチャコウスイ(P.SEVEN)」とドイツの「モス アンド ラビット(MOTH AND RABIT)」だ。
ニッチな需要に応える編集ブースに注目
ニッチフレグランスへの関心の高まりにより登場したのが編集ブースだ。フランス・パリのアンヌ・ソフィー・ベハーゲルとアメリー・ブルジョワによる香りのクリエイションスタジオ「フレア(FLAIR)」のブースでは、2人が調香した10ブランドのフレグランスを紹介。「19-69」や「リキッドイマジネール(LIQUIDE IMAGINAIRES)」「オブヴィアス(OBVIOUS)」などを輸入販売するアールオー(ART EAU)の白石謙ディレクター・フレグランスキュレーターの企画で、同社が扱う5つのブランドとノーズショップ(NOSESHOP)が輸入販売する「ケルゾン(KERZON)」「ビーディーケー(BDK)」などの5ブランドをそろえる。白石ディレクターは、「コロナ禍で嗅覚や味覚へ関心が高まり、20~30代の若い消費者の間で人と違う香りを探す傾向が高まっている。ニッチ需要の高まりに対して、新しい提案ができないかと思った」と話す。そこで“日本人に馴染む”香りを調香するべハーゲルとブルジョワのスタジオ「フレア」に焦点を当てた。2人は「サロン」のために来日しトークショーなどを行う。
ニッチな香りを探している人におすすめなブースがもう一つある。それは、京都・東山のニッチフレグランス専門店「ル シヤージュ(LE SILLAGE)」のブースだ。直接海外からニッチフレグランスを輸入し販売する同店から、「ス ル マントー(SOU LE MANTEAU)」「フランチェスカビアンキ(FRANCESCABIANCHI)」「ヒドニク(HEDNIK)」などをそろえる。ブースには、京都の店舗同様カウンターがあり、予約制でカウンセリングが受けられるようになっている。