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柳井氏後継の「有資格者」 ユニクロ塚越新社長が初会見で語ったミッション

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PROFILE: 塚越大介/ユニクロ社長兼COO の

塚越大介/ユニクロ社長兼COO の
PROFILE: 1978年生まれ。2002年に新卒でファーストリテイリングに入社し、国内店舗の店長や社内教育部署の部長などを経験。15年にファーストリテイリンググループ執行役員に就任し、米国や中国などで経験を積んだ。19年からグループ上席執行役員。ユニクロ米国CEO、ユニクロ グローバルCEOを経て23年9月から現職 PHOTO:YUTA KATO

9月1日付で、ファーストリテイリング傘下ユニクロの代表取締役社長兼COO(最高執行責任者)に就いた塚越大介前ユニクロ グローバルCEOが、10月12日に開かれた2023年8月期決算会見に登壇した。1年半前の22年4月にユニクロ米国CEOとして会見に登壇したことはあったが、現職に就いてからは初めて。ユニクロの米国事業を通期で初の黒字化に導き(22年8月期)、その手腕に柳井正ファーストリテイリング会長兼社長が「(自身の)後継者の有資格者」と語る塚越新社長が、初会見で語った内容をまとめた。

塚越大介ユニクロ社長兼COO:ファーストリテイリングは06年にグローバル化を宣言して以来、各地域で営業努力をしてきた結果、ある程度の実を結んでいます。過去10年で、海外事業の売上収益(売上高に相当)は約6倍になり、23年8月期の海外売上比率は61.7%となりました。特に北米、欧州、東南アジア、インド、豪州の業績が大きく伸長し、海外事業全体を押し上げました。海外事業の営業利益率は23年8月期で15.8%となっており、過去10年で2倍以上。なかでも成長が著しいのは、北米、欧州、東アジアとなっています。

こうしたグローバルビジネスを支えていくのはやはり経営人材と考えており、ファーストリテイリングで10〜20年以上にわたって、世界中で経営の研鑽を積んできたメンバーが今では教育者となり、さらに次の世代の経営者を育てることに注力しています。それぞれの国・地域で人種、国籍、年齢、性別を問わず、多様な人材を活用し、現地メンバーを含めた強い経営陣を作っていきたいと考え、各地域で人材の発掘、採用、登用を進め、将来の経営者の育成をさらに強化していきます。23年はグローバルで学生の新卒者を1117人、うち日本で350人、海外で767人採用しました。

人材は着々と育ってきておりますが、ここからは経営チームの質や実行力をさらに上げていく必要があると考えており、それこそが私の最大のミッションです。全員が同じ経営者マインドを持って、個ではなく、チームで経営を行う組織を作っていく。こういった働き方を実践していきます。私たちは、もともと商売の考え方として、「グローバルワン・全員経営」を掲げています。それは、日々の商売で起こったこと、その結果を踏まえて、即断・即決・即実行で商売を実践していくことです。

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