「NYLON JAPAN」などを発行するカエルムから4月30日にビューティ&ライフスタイルマガジン「シアン(CYAN)」が新創刊される。名前の由来となったのは印刷の基本となる4色(CMYK)の一つである「CYAN」。
「読者ターゲットは10代でストリート全盛期を経験し、青文字系雑誌を読んで育ってきた27?36歳のおしゃれな女性。そういった女性はファッションだけでなく、美容や家具、食事に至るまでライフスタイルに関わるもの一つひとつへのこだわりが強い。ただ彼女たちが読む美容雑誌がなかなか無く、それなら新しい雑誌を作ろうと思い、創刊を決意した。そういったコンセプトから雑誌名は青を表す『CYAN』にした」と鈴木暁・編集長は語る。また「シアン」には「思案」や「試案」の意味も含まれていて、これまでの既成概念にとらわれずさまざまなことにチャレンジしていくつもりだという。
雑誌はあくまで情報発信の1つの方法だと語る鈴木編集長。「創刊と同時にHPも立ち上げ、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSを含めたWEBでの情報発信も積極的に行なっていく。紙とWEBそれぞれの媒体特性を生かし、最適な情報を発信していく。目標は『CYAN』コミュニティを作っていくことで、雑誌はそのための1つのツール」だと考えている。年4回発行する「CYAN」の他にも、エクササイズ、スキンケア、料理などワンテーマに絞った別冊も発行していく予定だ。「別冊を発行する際には読者が体感できるイベントを合わせて行なうことで、『CYAN』コミュニティの参加者とのつながりを現実でも強めていきたい」。
本誌では「ストーリーのあるヒト、モノ、コト」をテーマに、メイク、スキンケア、ヘアを中心に企画していく。「今流行っているヒトやモノがなぜ流行っているのか、その本質を深く探っていくような企画を考えている。単なる製品紹介ではなく、ブランドや製品が生まれたストーリーや背景なども含めて紹介していくことで、製品の本当の価値を読者に伝えていきたい」。
動画を絡めたコンテンツ作りにも力を入れ、創刊号のヘア企画では掲載作品の詳しい解説を動画で行なう。媒体の垣根を越えた新たな試みにチャレンジしていく「CYAN」に注目だ。