ミラノ発−アルゼンチン発のフレグランスブランド「FUEGUIA 1833」が、アメリカとヨーロッパで販売を開始する。4月10日にローマのカンポマルツィオ70で販売を開始し、その後、ニューヨークのアエダス デ ヴェヌスタスやロサンゼルスのルーシー セントの売り場で展開。今年中にミラノ、パリ、バルセロナ、ロンドンなど欧米の25の売り場で販売する予定だという。業界関係者は小売り売上高を350万ドル(約3億4650万円)と予想する。
「FUEGUIA 1833」は、ジュリアン・ベーデルとアマリア・アモエドの2人がアルゼンチンで創設したフレグランスブランド。南アメリカの植物から採取した香料を使用したフレグランスやキャンドルを販売している。香りの構成は、トップ、ミドル、ラストの変化はなく、メインとなる原料の香りをサポートするように2つのサブの香りが交互に香るという。現在は55種類の香りを展開し、製品はパタゴニアの古い地図を模したラッピングに包まれ、パッケージには、パタゴニアの樹木からハンドメイドで作られた木箱を使用している。直営店はブエノスアイレスに2店舗あり、価格は30mlが115ユーロ(約1万4800円)、100mlが185ユーロ(約2万3800円)。
ベーデルは「原料を採取するため、まずは植物が生息している地域の人たちを説得するところから始めた。それ「FUEGUIA 1833」のフレグランスとパッケージらの植物がいかに価値あるものかを説明し、採取の許可を得ていった。南アメリカは、ユニークな生態を持ち、多くの植物学者が注目する土地。植物や文化など、南アフリカのあらゆる要素を盛り込んだ香りになっている。今後はブエノスアイレス以外にも、直営店を構えたい」と語った。