そのおいしさを「日本から遠く離れた国の子どもたちにも届けたい」と考えた河本社長は、職人仕事を学ぶAI搭載のオーブン「テオ」を5年かけて開発。職人が焼くバームクーヘンの焼き具合を薄い層ごとに解析してデータ化。そのデータをもとに、どこにいても同品質のバウムクーヘンを焼き上げることに成功しました。
熟練の職人たちからは当初、AI導入に対して反発があったそうですが、解析結果から自分の技術をさらに高めることができることを体験して、受け入れ。「教えることで自分が成長する」と言いますが、それがAI相手でも変わらないという話は感心します。「テオ」はその後、大きな話題を呼び、同社が提供する価値を体現する存在ともなっています。そしてなんと神戸市中央区は今年2月、「テオ」に特別住民票を発行したそうです。
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