ファッション

【2023年クリスマス】三越伊勢丹は皆川明によるビジュアルとフィンランド作家を集めた企画展

三越伊勢丹グループは12月25日までの期間、クリスマスキャンペーンを実施する。昨年に引き続き、「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」の皆川明デザイナーが、「One」をテーマにメーンビジュアルを手掛けた。また、伊勢丹新宿本店本館のウインドウと正面玄関には、メーンビジュアルの要素を落とし込んだ期間限定の装飾を施している。

伊勢丹新宿本店3階の自主編集売り場「リ・スタイル」では、英国のテキスタイルブランド「リバティ(LIBERTY)」と「ミナ ペルホネン」の新しいテキスタイル“フォレスト ウェーブ”を採用したアイテムや小物が並ぶ。同じく3階で、11月21日までの期間は、皆川がキュレーターとしてフォーカスした、フィンランドを拠点に活躍する6人の作家の企画展を開催している。店頭では、それぞれの作品の展示販売や紹介を行う。

さらに、今回のキャンペーンに際して製作したオリジナルのトートバッグ(各3300円)やクッキー型やマスキングテープ、メッセージカードが入ったギフトボックス(7150円)を販売する。トートバッグは、伊勢丹新宿店本店、日本橋三越本店、銀座三越ほか5店舗とオンラインストア限定。三越伊勢丹会員限定で、対象ショップで8800円以上、エムアイカードで購入した人に、木製オーナメントをプレゼントする。

皆川デザイナーと3人のフィンランド出身作家

今回のキャンペーンに際して、皆川デザイナーと、企画展でキュレーションされたフィンランドを拠点に活躍する作家、アヌ・ペンティネン(Anu Penttinen)、アルミ・テヴァ(Armi Teva)、フィンランド在住のテキスタイルデザイナーの島塚絵里がメディア関係者の前に登場した。皆川は、自身がキュレーションした企画展の作家について説明した。皿をキャンバスにドローイングするアルミについては、「フィンランドで彼女の皿をたまたま見かけて購入した。フィンランドの森にいる妖精のような雰囲気が魅力的」。ガラスでカラフルなアートピースを作るアヌについては、「お店で知って引かれた。今回はより複雑で多色のものを作ってきてくれた」と話した。

アルミは皆川の作品について、「心が安らぐ、魔法にかかったような素敵なデザインだ。装飾的であるが、統一感やハーモニーがあってよく調和している。北欧のデザインに通ずるものを感じる」と話した。

また近年の日本での北欧デザインの人気について、その理由がどこにあると思うかと聞かれるとアヌは「フィンランドではデザインにおいて、正直であることや質がいいことが大切とされている。それが日本のムードともマッチして評価されるようになったのではないか」と話した。

島塚デザイナーは「日本でもフィンランドでも、“勿体ない”という考えは大切にされている。また、フィンランドにはサウナがあり、日本にお風呂がある。文化や価値観において、共通点も相違点もあるから惹かれ合うのではないか」と考察した。

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