森ビルは24日、大型複合施設「麻布台ヒルズ」を開業した。開業式典には森ビルの辻慎吾社長、エルメスジャポンの有賀昌男社長、LVMH モエ ヘネシー・ルイヴィトン・ジャパンのノルベール・ルレ社長らが出席し、テープカットを行なった。店舗が集まるタワープラザ前には数百人の行列ができたため、予定よりも10分早い10時50分に開店時刻が前倒しされた。
開業すると、タワープラザの飲食店を中心に来場者であふれかえった。タワープラザの2階に集まるセレクトショップやファッションブランドもにぎわいをみせていた。近所のマンションに住むという40代の女性は「ずっと工事をしていたので完成を待ち侘びていた。(近隣の)六本木ヒルズもよく利用しているが、選択肢が増えてうれしい」と話した。
麻布台ヒルズは高さ日本一(330m)の森JPタワーをはじめ、8.1ヘクタールの敷地の至るところに配された緑地が見どころ。オフィス、商業、住居、ミュージアム、医療、学校などの都市機能を備え、就業者数2万人、居住者数3500人の街になる。年間3000万人の来街者を見込む。
商業施設は営業面積2万3000平方メートル・150店舗の規模で運営する。24日時点でオープンするのは94店舗。来年以降、食物販や飲食店が集まる「麻布台ヒルズマーケット」、「エルメス」「ディオール」「カルティエ」といったラグジュアリーブランドが順次オープンする。