ビューティ

欧州ラグジュアリー企業の過熱するビューティ戦略、見通しは? LVMHに続きケリング、リシュモンも

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欧州のビューティシーンが変貌を続けている。ケリング(KERING)は2月に「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)」「ポメラート(POMELLATO)」「キーリン(QUEELIN)」のビューティ部門を率いるケリング ボーテ(KERING BEAUTE)の立ち上げを発表し、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)も今秋、フレグランス事業の新部門「ラボラトワール・ドゥ・オート・パルファムリー・エ・ボーテ(Laboratoire de Haute Parfumerie et Beaute)」を設立したと発表した。リシュモン傘下のブランドでは、「カルティエ(CARTIER)」「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」「クロエ(CHLOE)」「ダンヒル(DUNHILL)」「アライア(ALAIA)」「モンブラン(MONTBLANC)」がフレグランスを展開する。中国やファッション業界で大ブームを巻き起こしたラグジュアリービジネスが冷え込み、地政学的・マクロ経済的に厳しい状況が続く中、ビューティビジネスが勢いを維持しているのは時代を物語っている。(この記事は「WWDJAPAN」2023年11月27日号からの抜粋です)

プライベート・エクイティ投資会社ユーラゼオブランズ(EURAZEO BRANDS)のヨーロッパ・中東・アフリカ担当責任者であるローラン・ドロワン(Laurent Droin)によれば、ビューティビジネスが魅力的な理由は主に成長性、耐久力、望ましさ、利益率の高さの4つがあるという。米大手コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKINSEY & CO.)の調査によると、世界のフレグランスと化粧品の昨年の売上高は約4300億ドル(約64兆700億円)で、2027年には約5800億ドル(約86兆4200億円)に達すると予想されている。これは年間6%の成長率に相当する。

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