ドラッグストアのヘアケア売り場はここ5年でゴールデンゾーンの顔ぶれが変わり、ベンチャー企業が手掛けるプレミアムヘアケアブランドが占拠するようになった。時代のムードを取り入れた情緒的価値を重視する商品が軒並みヒットを飛ばし、存在感を高めている。メーカー間の競争は激しくなるが、ヘアケア市場の盛り上がりに期待がかかる。(この記事は「WWDJAPAN」2023年11月27日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
エイチツーオー(H2O)
鮮度の高いパッケージで存在感を発揮
H2Oは2020年に創業し、21年にヴィークレアと共同開発した「ウルリス(ULULIS)」、22年に「アンドプリズム(&PRISM)」を立ち上げた。ともに1500円台で販売し、プレミアムヘアケア市場で存在感を高めている。売り上げ構成比を3分の2占める「ウルリス」を投入した年は「主要な小売店でプレミアムヘアケアを取り扱う比率は4割程度。圧倒的にプレミアムマーケットに伸び代があった」(松村里沙H2Oマーケティング部プロモーショングループ担当)と商機を見いだしていた。同社はOEM製造を委託するヴィークレアという有力な後ろ盾を持っていたことも、同市場参入への足がかりとなった。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。