ビジネス

「グッチ」が米百貨店のロード&テイラーなど3社を提訴 模倣品を販売したと主張

グッチ(GUCCI)」の米国法人であるグッチ アメリカ インク(GUCCI AMERICA INC.)は、百貨店のロード&テイラー(LORD & TAYLOR)、オフプライスストアのセンチュリー21(CENTURY 21)、ウォルマート(WALMART)傘下の会員制スーパーのサムズクラブ(SAM‘S CLUB)がそれぞれ「グッチ」の模倣品を販売していたとして提訴した。

「グッチ」は、ロード&テイラーに対して差し止め命令や対象商品の破棄、金銭的な賠償などを請求しており、センチュリー21およびサムズクラブに対しても類似の主張を行っている。

「グッチ」は、ロード&テイラーのウェブサイト経由で“GG マーモント マトラッセ カメラ バッグ”を1555ドル(約23万円)で、さらに“GG マーモント ショルダー バッグ”を2400ドル(約35円)で購入し、「商品を確認したところ、正規品ではないことを確認した」と主張する。「2023年6月、『グッチ』はロード&テイラーのウェブサイトで模倣品が販売されていることを伝えた。ロード&テイラーの代理人から模倣品を販売していることを把握している旨の回答があったが、その後の連絡が途絶えた」と主張する。ロード&テイラーの代理人からはコメントを得られなかった。

サムズクラブに対する訴訟において「グッチ」は、「サムズクラブのウェブサイトに掲載されていた『グッチ』のマークをあしらい、“グッチ GG マーモント マトラッセ ミニ バッグ”と称したハンドバッグ2点を各1100ドル(約16万円)で購入した」と主張。サムズクラブの担当者は「われわれはサプライヤーに対して、顧客や会員の期待に沿う正規品を提供することを当然期待している。『グッチ』から懸念を伝えられた時点で、直ちに該当商品をウェブサイトから引き上げ、『グッチ』とサプライヤーを繋いだ。訴状に対する反論は、裁判の中で行っていく」とコメントを発表した。

センチュリー21からはコメントを得られなかった。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。