松屋銀座は、1階化粧品フロアを段階的にリニューアルする。7月8日にヘルシーワンを移設拡大リニューアルし、売り場共有のトリートメントルーム(1席)を新設。13日には、ランコム、イソップを拡大し、カネボウを移設、16日にはオルラーヌを移設する。
「製品そのものの価値だけではなく、サービス面など付加価値のある売り場にすることで、顧客満足度を高め、『最高のお買物体験』をしてもらいたい」(五味渕麻里・婦人一部 MD 課 兼 婦人二部 MD 課 バイヤー)と述べ、ブランドの機能面を向上し、さらに世界観・価値観の表現を強化した。その一環として、トリートメントルームを導入。「メイクブランドが顧客のフルメイクサービスを行なうときなどにも気軽に使用してもらいたい」とし、各ブランドがサービス面の充実を図り、顧客ニーズに応える。
ヘルシーワンは、これまで十分に訴求できていなかった既存サプリを什器でしっかりと見せ、さらに壁面でブランドロゴなどの意匠を発信。加えて、落ち着いた空間としたことで、密接なカウンセリングが可能となり、顧客との絆を深められる環境を整える。ランコムは、日本最大級の「アプソリュ」カウンターを導入。「アプソリュ」独自のマッサージなど特別感のある体験・空間の演出により、同館の高いスキンケア需要に応える。イソップは、柱面1面を追加することで、全製品を陳列しブランドの世界観を発信、共感してもらえる顧客の獲得を目指す。堅調に実績を伸ばすカネボウは、売り場を中央に移設。ルナソルを強化し、若年層との接点の増加を期待する。オルラーヌは、わかりやすいテスターを前面に設け気軽なトライアルスペースを新設するなど、従来のラグジュアリー感だけではない、親近感のある売り場を構築する。