ニューヨーク発?ここ数年、米マス市場ではジェルネイルのホームケアキットが爆発的に人気を集めていたが、それに続くブームとして今、美容機器に注目が集まっている。6月上旬、セミセルフ型のコスメセレクトショップを運営するウルタのジャネット・トーケ=MD 部門シニア・ヴァイスプレジデントは、アナリストを招いた業績報告会で美容機器カテゴリーの伸長に言及。「クラリソニックなどの洗顔ツール、光で頭髪の育毛および発毛をサポートする頭皮用美容機器、レーザー脱毛器、美顔器など、美容機器の新製品が豊富だ。次期は、美容機器カテゴリーに成長の兆しが見られる」とコメントした。米コンサルティング会社クライン&カンパニーが実施した2012年度美容機器カテゴリーの市場動向調査によると、売り上げ規模は対前年比約120%の約8億ドル(約792億円)と拡大。また、リサーチ会社NPDグループのカレン・グラント=ヴァイスプレジデント兼グローバルビューティアナリストは「13年度第1四半期プレステージコスメ市場の化粧水カテゴリーの伸び率は、対前年比113%。落とすこと、潤すことなど、スキンケアの基礎への意識の高まりが、美容機器への関心を押し上げている」と分析する。
実際に店頭では、ウルタやウォルグリーンが美容機器コーナーを新設するなど、すでに盛り上がりを見せている美容機器カテゴリー。安価な製品も増え始め、市場の拡大を予感させる。