「トッズ(TOD’S)」は12月1日、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」でレディ・トゥ・ウエアのヘッドデザイナーを務めてきたマッテオ・タンブリーニ(Matteo Tamburini)を新たなクリエイティブ・ディレクターに任命したことを発表した。9月に退任したヴァルター・キアッポーニ(Walter Chiapponi)現「ブルマリン(BLUMARINE)」クリエイティブ・ディレクターの後任として、メンズとウィメンズのコレクションを率いる。初のコレクションは2024-25年秋冬のウィメンズとなり、24年2月のミラノ・ファッション・ウイークで披露される予定だ。
「ロシャス」「スキャパレリ」「エミリオ・プッチ」に在籍
テーラリング、アウターウエア、レザーウエアが得意
「トッズ」に加え「ロジェ ヴィヴィエ(ROGER VIVIER)」や「ホーガン(HOGAN)」「フェイ(FAY)」などのブランドも有する親会社トッズ・グループ(TOD'S GROUP)のディエゴ・デッラ・ヴァッレ(Diego Della Valle)会長兼最高経営責任者は、「マッテオ・タンブリーニは才能あふれるクリエーターだ。上質なイタリアンライフスタイルに対する彼の現代的なビジョンは、間違いなく私たちのブランドに付加価値をもたらすだろう」とコメント。「タンブリーニは、ラグジュアリーの世界への深い理解を生かし、優れたスキルを持ったクリエイティブチームをまとめてくれるだろう」と続けた。
タンブリーニ新クリエイティブ・ディレクターは、1982年イタリア・マルケ州生まれ。ビジネスSNSのリンクトイン(Linkedin)によると、「ロシャス(ROCHAS)」や「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」でウィメンズウエアの経験を積んだ後、17年にトーマス・マイヤー(Tomas Maier)時代の「ボッテガ・ヴェネタ」のデザインチームにウィメンズウエアのシニアデザイナーとして加わった。その後、ダニエル・リー(Daniele Lee)が率いていた20年にレディ・トゥ・ウエアのヘッドデザイナーに昇格。テーラリング、アウターウエア、レザーウエアを得意としているという。「トッズ」の核となるのもクラフツマンシップを生かしたレザーアイテムであり、「ボッテガ・ヴェネタ」でスキルを磨いた彼は理にかなった人選の言えそうだ。
就任に際しては、「『トッズ』ファミリーに加わり、私の原点や思い出と密接に結びついているブランドの一員となれることを光栄に思う。ブランドの価値観やこれまで『トッズ』が取り組み続けてきた高い品質とスタイルのあくなき追求は、私自身にも重なるもの。自分が培ってきた専門知識や技術を生かし、ブランドに貢献することを楽しみにしている」と述べた。