ファッション

「アウトドアプロダクツ」、ベイクルが独占契約 駅ビル&大型モールに積極出店

伊藤忠商事は、保有ブランド「アウトドアプロダクツ(OUTDOOR PRODUCTS)」のリテール戦略を再構築する。日本に関してはベイクルーズと店舗展開に関する独占契約を締結。全体のディレクターとしてセレクトショップ「シンゾーン(SHINZONE)」を立ち上げた染谷真太郎を迎えて、2024年春夏に東京・中目黒に46坪ほどの路面店を出店する。以降、駅ビルや郊外の大型ショッピングセンターに積極的に出店していく。

「アウトドアプロダクツ」は1973年に米国で誕生。高強力ナイロン糸「コーデュラ」を使ったデイパックで知られ、伊藤忠は2012年に日本と韓国、中国を含む19地域の商標権を取得していた。ブランド50周年を機にアジア地区で一気に出店や露出を拡大する。

韓国では、17年から地元の小売企業ワンダープレイス(WONDERPLACE)がマスターライセンス権を所有し、約20の同ブランドの店舗を運営している。伊藤忠は同社の転換社債を引き受けており、それらの費用を出店とマーケティングに投じる。

伊藤忠は日本と韓国でのブランディング強化を通じ、アジア全域でのビジネス拡大を進める。5年後に、現在の規模の倍増となる小売売り上げベースで500億円に引き上げる考え。

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