ファッション

「ザラ」、批判殺到の広告を取り下げて釈明 ガザの犠牲者を想起させるとして炎上し不買運動に

ザラ(ZARA)」は12日、“ザラ アトリエ(Zara Atelier)”の新キャンペーンの広告写真を全て取り下げた。瓦礫の中、白い布に包まれた腕のないマネキンが床に置かれていたり、そうしたマネキンをモデルが肩に担いだりしている様子が、イスラエルによる攻撃で破壊されたガザ地区や犠牲となった人々を想起させるとして、SNS上などで強い批判の声が上がっていた。また、「ザラ」の商品の不買を呼びかけるタグや投稿も広く拡散されていた。

11日の段階では、「ザラ」の広報担当者はコメントを差し控えるとし、当該の広告写真も同ブランドのソーシャルメディアからは削除したものの、公式サイトの目立たない場所に掲載していた。その後、不買運動に発展したことなどを受けて全て取り下げ、12日にはインスタグラムの公式アカウントにコメントを投稿。「このキャンペーンは7月にコンセプトを決定し、9月に撮影を行なった。一連の画像は、彫刻家のアトリエにある未完成の彫刻をイメージしており、職人の手作業による衣服を芸術的な文脈で見せることを意図したものだ」と説明し、「残念なことに、一部の顧客は、すでに削除されたこれらのイメージに不快感を覚え、制作意図とは異なるものとして受け止めてしまった。こうした誤解を招いたことを遺憾に思う。また、当ブランドは全ての人に対して深い尊敬の念を抱いていることをあらためて明言する」と釈明した。

同キャンペーンは、“ザラ アトリエ”のルックブックと共に7日に公開された。アートディレクションはバロン&バロン(BARON & BARON)が手掛け、モデルはクリステン・マクメナミー(Kristen McMenamy)を起用。撮影はフォトグラファーのティム・ウォーカー(Tim Walker)が、スタイリングはリュディヴィーヌ・ポワブラン(Ludivine Poiblanc)が行なった。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。