ファッション
連載 エディターズレター:IN FASHION 第32回

「サカイ」の存在が自分をサステナビリティの活動に向かわせる

有料会員限定記事


「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」にご来場いただいた皆様、ありがとうございました!おかげ様で多くの方にお越しいただき、盛況のうちに終わりました。私は4つのステージで進行を務め、その都度テーマに合わせて着替えました。そこで誰に頼まれたわけでもないけれど、各ステージで何を着たのかをご報告します。

報告を書くきっかけは、サミットに参加した大学院生から「榮倉奈々さんとのトークで着ていた『サカイ』のワンピースのサステナブルのポイントは?」と問い合わせのメールをいただいたことです。ナイス質問です。

サカイ(SACAI)」をサステナビリティのイベントで着用したのは、それがリサイクル素材であったり、古着のリメイクであったりといった、いわゆる“サステナブル”な何かがあるからではありません。「長く着る」は大前提ですし、「サカイ」の服作りは日本の産地や工場、職人の存続と深く関係していますが、それが一番の理由でもありません。

答えは、単純に、阿部千登勢「サカイ」デザイナーの才能に惚れ込んでいるから、です。彼女のような魂を込めて仕事をしているデザイナーが、その才能をいかんなく爆発させられる産業であり続けるために、私はサステナビリティ・ディレクターを名乗って活動をしています。この産業の根底にサステナビリティの考えが浸透し、才能あるデザイナーたちが選択する素材が頼まずとも地球や労働者に配慮されたものである、そんなモノづくりの環境を当たり前にしたい。という意思表示でもあります。才能は宝ですから!

この続きを読むには…
残り1452⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

27メディアが登場、これが私たち自慢の“ナンバーワン”【WWDJAPAN BEAUTY付録:化粧品専門店サバイバル最前線】

11月25日発売号は、毎年恒例のメディア特集です。今年のテーマは "ナンバーワン"。出版社や新興メディアは昨今、ウェブサイトやSNSでスピーディーな情報発信をしたり、フェスやアワードなどのイベントを実施したり、自社クリエイティブやIPを用いてソリューション事業を行ったりなど、事業を多角化しています。そのような状況だからこそ、「この分野ならナンバーワン!」と言えるような核を持てているかが重要です。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。