花王のメイクアップブランド「オーブ(AUBE)」が1月10日、2024年8月末を目処とした販売終了を発表した。それを受け、SNSではさまざまな思いが投稿されている。
「オーブ」は1994年に誕生。現在はリップ2種、アイシャドウ1種、アイライナー1種、マスカラ1種、チーク3種、アイブロウ1種をそろえたポイントメイクアップブランドとして展開しており、特に近年は「10秒シャドウ」をキャッチコピーにしたアイシャドウパレット“ブラシひと塗りシャドウ”や、ひと塗りでハイライト、チーク、シェーディングを仕上げる“ブラシひと塗りチーク”をはじめとした、誰でも簡単に美しいメイクを実現するアイテムを特徴としてきた。
そんなアイテムの数々はメイク初心者や忙しい女性たちから高い評価を得ており、Xでも「ブラシひと塗りアイシャドウがないと困る!」「あのリップだけは残してほしい」「不器用な私にはピッタリだったのに」「テクニックいらずで自短でメイクできるから、朝が苦手だった私には最高だった」「今の『オーブ』はメイク初心者の方に親切なタイプのアイテムで、ありがたいものでした。寂しい気持ちです」など、ブランド終了を惜しむ声が寄せられた。
また、「オーブ」の30年を振り返り「(初期の)紺色のチューリップ型のパケ可愛かった」「チューリップのデザイン時代に憧れたなぁ」という声や、「浜崎あゆみがCMしていてめちゃ好きだった」「石原さとみさんや佐々木希さんがミューズしていたの懐かしい」「上原さくら、井川遥、菅野ちゃん、あゆ、上戸彩、hitomi。イメガ(イメージガール)で一晩語れる」「(SOPHIAの楽曲)ミサイルがCMで流れていたの懐かしい」など、旬な俳優や歌手を起用した華やかなCMに思いを馳せる人たちも。
「ファースト化粧品は花王でした」「短大生になる春に初めて買った化粧品が『オーブ』の口紅だったっけ。母と行った百貨店の化粧品カウンターで緊張した」「私の青春を支えてくれた」「私が社会人になった年に誕生したブランドったから共に歩んだ感ある」と自身の思い出を振り返る投稿も相次いでいる。
花王グループは49まで膨れ上がったブランド数の整理と戦略ブランドの見直しを2018年から行っており、11のグローバル戦略ブランドと8つの国内戦略ブランドを選定しているが、その中に「オーブ」は入っていなかった。「オーブ」は今後、3月から順次生産を終了し8月末をめどに販売も終了させるとしているが、別れを惜しむファンの“さよなら購入”次第では店頭販売終了も早まる可能性がありそうだ。