資生堂は1月11日、同社のスキン&マインドブランド「バウム(BAUM)」の植樹活動開始に伴い、住友林業、愛媛県新居浜市との三者協定を締結した。
協定期間は10年間で、「バウム」が新居浜市「ひのきの森」で行う植樹活動を住友林業がサポートする。ひのきの森の面積は2.10ha。年間あたりの植樹面積を0.20haとして、年約600本のひのきを植え、育成する。
2020年6月に誕生した「バウム」は、「樹木との共生」をテーマに掲げ、「樹木の恵みを受け取るだけではなく、自然に還していく」というブランド哲学に基づき森林資源を循環させる活動を行ってきた。第1弾の取り組みは岩手県「オークの森」での植樹活動で、21年から継続。商品の木製パーツに使用するナラ(オーク)の苗木を店舗内で育成し、毎年600本を植樹している。
第2弾となる今回は、愛媛県「ひのきの森」で植樹活動を実施する。ひのきの苗を店舗内で育成し、24年5月下旬から植樹を開始する予定だ。なお、主要スキンケアラインのリニューアルに伴い、特別提携する四国地方の森林で育てたひのき原木をチップ化してエキスを抽出・蒸留した「ひのき水」を樹木由来成分として主要スキンケア5品に配合する。
住友林業は「バウム」のブランドスタート時から、「木」に関するノウハウを一元化して提供するトータルコーディネートサービスとして活動に協力。植樹活動をはじめ、原材料となるヒノキチップの提供、店頭で育てる苗木の提供・メンテナンス、店頭で育った苗木のさらなる育成、植樹した森の管理など、同ブランドの取り組みをサポートする。