1月7日、米・ロサンゼルスのハリウッドには、「ゴールデングローブ賞」のレッドカーペットに訪れた新進気鋭のスターや注目のニューカップルらが、今季のトレンドを取り入れたワードローブで集結した。
攻めのファッショニスタ、グレタは「ロエベ」を指名
ダニエル・ゴールドバーグ(Danielle Goldberg)がスタイリングを担当したグレタ・リー(Greta Lee)も、意外性のあるルックを着こなすことから注目されている新星ファッショニスタだ。「ロエベ(LOEWE)」の顔である彼女は、クリエイティブ・ディレクターであるジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が手がけた2020年秋コレクションからペールイエローのドレスをチョイス。背中にドラマチックなドレープが施され、ストラップにはリングの装飾がついた繊細なデザインが特徴だ。
ファレルが手掛ける赤“ダミエ”でパンキッシュに
また、映画「ソルトバーン」の主演俳優、バリー・コーガン(Barry Keoghan)は、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が手掛ける「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」24年春メンズ・デビュー・コレクションから“ダミエ”の赤スーツを選び、パールのボタン、イヤリング、チェーン、「クリスチャン・ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」のクリスタルがあしらわれたパテントレザーのブーツを合わせ、グローブ賞授賞式に出席。スタイリングはイリア・ウルビナーティ(Ilaria Urbinati)が担当した。
繊細なシルエットが美しいシックなブラックスタイル
話題の映画「バービー(Barbie)」の監督グレタ・ガーウィグ(Greta Gerwig)の衣装を手掛けたのはカーラ・ウェルチ(Karla Welch)。「フェンディ(FENDI)」のシルクドレスに、「フレッド・レイトン(FRED LEIGHTON)」と「クヴィアト(KWIAT)」のダイヤモンドをあしらったグローブを合わせて、スターの仲間入りを果たした。
先住民族アーティストが手掛ける注目ジュエリー
米「WWD」スタイル・アワードでは、映画「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(Killers of the Flower Moon)」に出演したリリー・グラッドストーン(Lily Gladstone)が最優秀新人賞に選ばれ、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のモノトーンドレスと、先住民族のデザイナー、レニース・オメアスー(Lenise Omeasoo)が手掛ける「アンテロープ・ウーマン・デザイン(ANTELOPE WOMEN DESIGNS)」のイヤリングで登場した。
コルセットのようなパネリングデザインドレスも多数
伝記映画「プリシラ(Priscilla)」のヒロイン、プリシラ・プレスリー(Priscilla Presley)を熱演した新進気鋭のカイリー・スペイニー(Cailee Spaeny)は、フラワーモチーフとスパンコールの刺しゅうがあしらわれた1950年代風のガウンに、ゴールドのレザーサンダルを合わせてポーズ。このルックは「ミュウミュウ(MIU MIU)」の特注品で、プレスツアー中もずっと着用していた。「ブルガリ(BVLGARI)」のアンバサダーである彼女の耳元には、同ブランドのホワイトダイヤモンド・ジュエリーが輝く。
話題のニューカップルはクラシックなモノトーンルックで登場
ネットフリックスシリーズ「マイライフ with ウォルターボーイズ(My Life with the Walter Boys)」に出演したハリウッドの若手スターカップル、ニッキー・ロドリゲス(Nikki Rodriguez)とノア・ラロンド(Noah LaLonde)は、エレガントなファッションでカップルでのレッドカーペッドデビューを飾った。ノアはクラシックな「アンソニー・フランコ(ANTHONY FRANCO)」のタキシード、ニッキーは「オスカー・デ・ラ・レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」のドレスで授賞式に臨んだ。
トレンドセッターの2人は“ビンテージ”“クリエイティブブラックタイ”を採用
一方、大ヒット中の映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり(Wonka)」のティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)には噂の恋人、カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)が同伴し、授賞式中も人目をはばからずイチャつく様子も。カイリーはこの日、「ハナエモリ(HANAE MORI)」の98年オートクチュールから、シアーなレースガウンをまとい恋人のノミネートを祝福。このガウンはビバリーヒルズのショップ「タイムレス・ヴィクセン(Timeless Vixe)」で購入したもので、ビンテージドレスもレッドカーペットのビッグトレンドになりそうな予感だ。ティモシーは「セリーヌ(CELINE)」のスパンコール刺しゅうが煌めくウールジャケット、ビスコースクロップトップ、パンツのほか、ブランドのシグネチャーである“ドラッグストア チェルシーブーツ”、アンバサダーを務める「カルティエ(CARTIER)」のジュエリーを合わせ、ブラックタイスタイルを昇華。この変化球なブラックタイスタイルは今回のレッドカーペッドで多く見られ、“クリエイティブブラックタイ”としてネクストトレンドに。