資生堂は2月1日、新インナービューティブランド「シセイドウ ビューティー ウエルネス(SHISEIDO BEAUTY WELLNESS、以下SBW)」を立ち上げる。第1弾として、漢方大手ツムラと共同開発した「チューンボーテ(TUNE BEAUTE)」、食品大手カゴメと共同開発した「ルーティナ(ROOTINA)」の2つの商品ブランドが誕生する。加えて、サプリメントブランド「ザ・コラーゲン(THE COLLAGEN)」をリニューアルし、3つの商品ブランドを「SBW」事業の中で育成する。来年以降、中国から順次海外に展開し、2030年までに数百億円規模の事業を目指す。
「チューンボーテ」(全5品目10品種、 3456~5940円)は、東洋「五臓」の考え方に基づき、先端美容科学を融合させた5つのタブレットタイプのサプリメントをそろえる。「ルーティナ」(全2品目4品種、334~2008円)は、体内時計に着目。野菜と果実を配合した朝用と夜用のドリンクをラインアップする。
「ザ・コラーゲン」(全7品目13品種、297~7711円)は、約4年ぶりにリニューアルを行う。スーパー果実由来の美容特許成分に、新たにトマト種子エキスを配合。ドリンクとタブレットタイプに加え、お湯や水に溶かして飲むパウダータイプの“サイクルショット”シリーズが新たに仲間入りする。
今後、長期愛用者を育成すべく、資生堂の強みを生かしたマルチチャネルで展開する。新たに「SBW」のウェブサイトを新設し、「SBW」が着目する肌・体・心の関係性を可視化した、資生堂独自のインナービューティのアルゴリズムを搭載する「鼻骨格測定」のサービスと、カウンセリングサービスを提供する。
「チューンボーテ」「ルーティナ」は、資生堂銀座本店「シセイドウ ザ ストア」をはじめ、「アットコスメ」や「ミュゼ・ド・ポゥ」の一部店舗、「SBW」のECサイトで取り扱う。「ザ・コラーゲン」においては、2ブランドと同じ販路に加え、2月21日から全国のドラッグストア、GMS、専門店など約2万店で販売する。なお、資生堂の美容総合サイト「ワタシプラス」の取り扱いは、「チューンボーテ」「ルーティナ」が4月1日から、「ザ・コラーゲン」が2月21日から。
赤尾一成 資生堂 インナービューティ事業部 事業部長は「『チューンボーテ』『ルーティナ』はカウンセリングや骨格診断を含め、商品を案内する環境をまずは整えていく。そこを出発点とし、“学び”を踏まえた上で今後の展開方法を検討する。今後も一人一人に寄り添った自分だけの美しさを内側から育てていくための商品とサービスを展開し、これらを『インナー美育ソリューション』として推し進めていく」と意気込む。今後、新たな企業との協業も検討する。
「SBW」の立ち上げを記念し、俳優の市川実日子と清野菜名をブランドミューズに迎えたTVCMを1月28日に放映する。同CMには、ブランドオフィシャルソングとして、あいみょんが描き下ろした楽曲「リズム64」を採用する。
2月には「鼻骨格チェック」やカウンセリングを体験できるイベントを開催する。2月2〜4日にミッドタウン日比谷アトリウムで、2月14〜20日にアットコスメトーキョーで実施する。