米・ロサンゼルス現地時間1月16日の夜、第75回「プライムタイム・エミー賞」の授賞式でセレブリティーらが華やかにドレスアップする中、ひと際目を引いたのがグリーン・ゴブリンの姿。細部まで精巧に作り込まれたその姿に、マスコミ各社は一斉に「これは一体誰だ」と報道した。
このゴブリンの正体は、人気番組「ル・ポールのドラァグ・レース(RuPaul's Drag Race)」第15シーズンに出演したドラァグクイーンのプリンセス・ポピー(Princess Poppy)。イボイボが生々しい緑色のゴブリンのコスプレを披露し、話題をかっさらった。
このゴブリンの衣装は、オーストラリア人コスチュームデザイナー、ブリン・メレディス(Bryn Meredith)が手掛けたグリーンとゴールドのストラップレス・ガウン。キューブ型のバッグと、ライムグリーンのミュールでカラーを統一した。「PP(プリンセス・ポピー)」のイニシャル・ペンダントをあしらったネックレスなどのジュエリーは、ドラァグクイーンのカイル・バウワーズ(Kyle Bowers)が制作したもの。
同番組はこの日、リアリティー番組(コンペティション)賞を受賞した。ポピーのほか、サーシャ・コルビー(Sasha Colby)、マレーシアのベビードール・フォックス(Malaysia Babydoll Foxx)、ロビン・フィアース(Robin Fierce)、ラックス・ノワール・ロンドン(Luxx Noir London)、ジャックス(Jax)、マーシャ・マーシャ・マーシャ(Marcia Marcia Marcia)らも出席した。
ポピーは2023年に開催された「ルポール・ドラァグコン・ロサンゼルス」でドラァグからの引退を発表し、「ドラァグはもはや私がやりたいキャリアパスではないと分かりました。私はただ純粋に、ピークに達したと思っています」と語っていた。