ポリエステル繊維などのリサイクルを手がけるJEPLAN(ジェプラン、旧日本環境設計)はこのほど、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した「脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業」に採択され、調査委託契約を締結したと発表した。同社のケミカルリサイクル技術を活用して、アラブ首長国連邦でのリサイクルサプライチェーン構築に向けた調査を行う。
本調査では、汚れや加工状態によってリサイクルが困難なPET製廃棄物のリサイクル推進を目指す。またアラブ首長国連邦での事業環境も調査する。調査結果は24年3月を目処に報告予定。
同社はケミカルリサイクルと呼ばれる技法でPETを化学的に分解し、再びPET樹脂に再生する技術を持つ。グループ会社のペットリファインテクノロジーでは、ベットボトルのケミカルリサイクル工場を安定的に操業し、「ボトルtoボトル」の資源循環に取り組む。同社はこの独自技術を活かした事業開発や技術ライセンスの国内外への提供を進めている。