ワールドは5日、代表取締役会長の上山健二氏(58)が5月28日の株主総会後に退くと発表した。同社は代表取締役社長の鈴木信輝氏が経営の「執行」、代表取締役会長の上山氏が「監督」を代表する立場として取締役会の議長を務めている。今後は社外取締役が取締役議長に就く見通し。
上山氏は住友銀行(現・三井住友銀行)出身で、中古車買取大手のジャック、スーパーの長崎屋、英会話教室のGABAの社長を歴任し、2013年にワールドに入社した。15年に社長に就任した後は、業績不振に陥っていた同社の構造改革を推し進めた。また、店舗を中心としたブランド事業だけでなく、デジタル事業を強化するとともに、生産・販売などの機能を外販するプラットフォーム事業など新しい事業領域に注力し、収益源の多様化に努めた。18年9月には再上場に導いた。20年6月からは代表権を持つ会長として社長の鈴木氏を支えた。