「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」2024年“アーティザナル”コレクションで登場したモデルたちのガラスのような“陶器人形メイク”がSNSで話題を呼んだが、担当したメイクアップアーティストのパット・マクグラス(Pat McGrath)がその秘密をついに明かした。2月2日のインスタグラム・ライブで、マクグラスは“陶器人形”肌の作り方をエアブラシマシンとフェイスマスク調合液を使って披露した。
マクグラスのインスタグラム・ライブの前半では、ジミー・ポール(Jimmy Paul)、ケイティ・ジェーン・ヒューズ(Katie Jane Hughes)、アリエル・テハダ(Ariel Tejada)といった有名人を含む1万7000人の視聴者に、“磁器人形メイク”のインスピレーションを説明した。「ジョン・ガリアーノ、(John Galliano)との最初の打ち合わせの時、彼は私を月明かりに照らされたパリのセーヌ川沿いに連れて行ってくれて、陶器の肌を持つ人形たちのデザイン画を描いてくれたの」とマクグラスは説明した。「ジョンが私たちに望んだのは、別世界を想起させるほど幽玄な、ほとんどノーメイクのメイクアップ。新しい次元への挑戦だったわ」。
マクグラスは、「パット・マクグラス ラボ(PAT McGRATH LABS)」の“ディヴァイン・スキン:ローズ001エッセンス(Divine Skin: Rose 001 Essence)”でモデルたちの肌を整えた後、“サブライム パーフェクション ファンデーション(Sublime Perfection Foundation)を使用。目元には、“マザーシップ・アイ・サブリミナル・アイシャドウ・パレット(Mothership I Subliminal Eyeshadow Palette)”のシェードを組み合わせた。頬には“ディヴァイン・ブラッシュ:レジェンド・グロー・カラーバーム(Divine Blush: Legendary Glow Colour Balm)”を円を描くようにのせ、人形のような見た目に仕上げた。“ブリッツブラウン”カラーの“パーマジェル ウルトラグライド アイペンシル(PermaGel UltraGlide Eye Pencil)”を唇の中央ににじませて立体感を出し、“マットトランス リップスティック(MatteTrance Lipstick)の“ギネヴィア”でムーディーな深紅に唇を仕上げた。マクグラスいわく、「いつも唇の端を指で囲んでぼかすこと」が完璧なリップのためのルールだという。
ガラスのような肌の下準備として、マクグラスは顔の大部分にセッティング・パウダーをつけるのではなく、代わりに“サブライム・パーフェクション・アンダー・アイ・ブラーリング・パウダー(Sublime Perfection Under Eye Blurring Powder)”を薄くまぶした。その後、綿棒で口、鼻、目頭の近くをパッティングし、ピールオフ・マスクの混合液が浮き上がるのを防ぐ。
続いて、マクグラスはプラスチックのスプーンを使って、4つのピールオフ・フェイスマスクを蒸留水で泡立て、エアブラシマシンに送り込める程度に薄めた。使用したのは「フリーマン(FREEMAN)」の“リニューイング・キューカンバー・ピールオフ・ジェル・フェイシャル・マスク(Renewing Cucumber Peel-Off Gel Facial Mask)、「ケ・ベラ(QUE BELLA)」の“ハイドレイティング・パイナップル・ピールオフ・フェイス・マスク(Hydrating Pineapple Peel-Off Face Mask)”、「ダゲット アンド ラムズデル(DAGGETT AND RAMSDELL)」の“ピールオフ・フェイシャル・マスク(Peel-Off Facial Mask)”、「プロート(PROOT)」の“カレンデュラ・ピールオフ・マスク(Calendula Peel-Off Mask)”だ。そして、その調合液をモデルの顔に霧吹きで吹きかけ、プラスチックスプーンで目を覆いながら、薄く均一に塗った。ドライヤーで固め、この工程を8回繰り返すことで、ガラスのように輝く“磁器人形肌”を作り出した。目元を艶やかに仕上げるために、マクグラスは“ピーチ・パーバージョン”と“フレッシュ・アストラル”の2色の“ラスト・リップ・グロス(Lust Lip Gloss)を使った。
また最後に、マクグラスの手掛けるガラススキン製品がもうすぐ発売することも明かした。