サステナビリティ
連載 エディターズレター:VIEWS ON WWD U.S. 第24回

皆で連携することの大切さ メディアとしてできること

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シャネル、ロレアル、資生堂、パルファン・クリスチャン・ディオール、エスティ ローダー カンパニーズ……このラインアップはすごい!と思いました。この面々であれば、業界のトレーサビリティーツールを共通化していけるのではないでしょうか。そして、サプライチェーンを把握するのがいかに大変か、参加企業のコメントから分かります。

普段は競合する、錚々たるメンバーで連盟を組むのは大変だったと思いますが、運営していくのは、きっともっと大変です。こういう立ち上げのニュースを我々はよく記事にしているのですが、気づけばフェードアウトしていた……というプロジェクトも少なくありません。この先、参加企業が増えたり、ホームページができて進捗を知れたりする機会があるといいなと思いました。

メディアだからできること

ところで、ご覧になりましたか?12月に開催した「WWDJAPAN サステナビリティ・サミット2023」。セッションごとに記事と動画を公開しています。

> 【特集】「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」 キーパーソンたちとのQ&Aとアーカイブ動画を一挙公開

個人的に注目したのがこのセッション。トレーサビリティーを含め、作る過程におけるサステナビリティについてセッションを重ねた、シメにこの現実。ぜひ記事の最後についている動画で見てほしいです。

なかなか訪れることのできない廃棄の現場を目にして、“作る過程の責任”と共に“作った後の責任”も大事、と釘を刺された気持ちになりました。

サミットにはアパレル企業、ビューティ企業、小売店、素材メーカー、商社、PR会社などのほか、テック系や不動産系企業、学校、そして各省庁の官僚と、本当に幅広い人たちが集まり、高い集中力でセッションを聴講し、交流していました。さすが開催4年目。手前味噌ながら、日本のアパレル産業のサステナビリティ推進の輪を広げていると感じました。

当日参加できなかった方にもぜひその感覚を共有できたらいいなと。どのセッションも示唆に富んでいます。ぜひご覧ください。

VIEWS ON WWD US:「WWDJAPAN」のライセンス元である米「WWD」は1910年から続くファッション業界専門紙です。世界中のデザイナーや企業のトップと強く繋がっており、彼らの動向や考え、市場の動きをいち早く、詳しく業界で働く人々に届けています。そんな米「WWD」の翻訳記事から、注目すべきニュースの紹介や記事の面白さを解説します。

エディターズレターとは?
「WWDJAPAN」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在8種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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