ファッション
特集 全国各地の名物セレクトショップ 第5回 / 全19回

倉庫のような空間に人気ブランドとアートを集積【高知・ジーンズファクトリー】

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PROFILE: 中津徹/インターナカツ社長

中津徹/インターナカツ社長
PROFILE: (なかつ・とおる)1945年高知市生まれ。鹿児島大学卒業。1984年インターナカツを設立。高知、高松、松山、徳島、岡山、広島に郊外型セレクトショップ「ジーンズファクトリー」、ビームス高知を展開。2003~08年には現代美術のアワード「ジーンズファクトリー コンテンポラリー アート アワード」を開催。趣味は現代アートコレクション、柔道6段  PHOTO : JIKEI NAGANO

高知/JEANS FACTORY

郊外の幹線道路沿いの大型店といえば、手頃な価格の服を売るカテゴリーキラーというのがアパレル業界の常識だろう。だが、高知、松山、高松、岡山、広島など中四国に10店舗を運営する「ジーンズファクトリー」はその例から外れる。標準タイプで594㎡の売り場には、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「パタゴニア(PATAGONIA)」「モンクレール(MONCLER)」「アー・ペー・セー(A.P.C.)」「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)」「リムアーク(RIM.ARK)」「ユニバーサルオーバーオール(UNIVERSAL OVERALL)」といった人気ブランドが並ぶ。秋冬シーズンの客単価も2万円以上と都心の店舗並みだ。(この記事は「WWDJAPAN」2024年2月12日号からの抜粋です)

圧倒的なブランドの品ぞろえで
ワンストップで買い物が楽しめる

創業者である中津徹インターナカツ社長は「人口30万人の商圏に1店舗。ローカルでも付加価値の高いブランドを求める人は一定数いる。服が本当に好きなお客さまに満足していただくため全力を尽くしてきた」と胸を張る。

高知市は人口32万人にすぎない。繁華街の百貨店や路面には、東京や大阪で人気のブランドの店はほぼない。服が好きな人たちは行き場を失う。そんなニーズを1カ所で満たしてくれるのが広い売り場に500以上のブランドを扱う同店というわけだ。実際、中四国に直営店を持たないブランドにとっては、ジーンズファクトリーでの販売額が県内最大という事例が珍しくない。直営店中心に切り替えて卸事業を縮小する海外ブランドも同社の販売力を頼り、商品を手厚く供給する。

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