ルックホールディングス(HD)の2023年12月期連結業績は、売上高が前期比1.4%増の554億円、営業利益が同17.1%減の30億円、純利益が同7.7%減の24億円だった。国内事業は急激な円安進行により「イル ビゾンテ」「アー・ペー・セー」といった主力インポートブランドの仕入れコストがかさんだ。加えて韓国で値引き販売が増加したことも利益面を悪化させた。
セグメント別では、コロナ禍で売上高を伸ばした韓国が、22年12月期から国内を上回る構図となっている。子会社アイディールックが運営する韓国事業は、売上高が前期比2.8%増の291億円、営業利益が同31.2%減の18億円。国内事業は同微減の237億円、営業利益が同2.6%増の18億円だった。連結売上高の海外比率は年々増加傾向にあり、23年12月期末時点で59%に達した。
24年12月期通期の連結業績計画は、売上高が前期比2.7%増の570億円、営業利益が同10.8%増の34億円、純利益が同1.7%増の25億円を予想する。国内では、引き続き円安がインポートブランドの利益面に影響するとみて、「一部商品の価格引き上げなども視野に対策を講じていく」(多田和洋社長)。