東証グロース上場のサマンサタバサジャパンリミテッドと親会社のコナカは、株式交換による経営統合に向けての協議・検討について基本合意したと発表した。サマンサは2024年2月期に8期連続の赤字(純利益ベース)の見込みで、上場基準に抵触することがほぼ確実だった。株式交換による完全子会社化により、経営再建を加速する。4月中旬の経営統合の最終決議、5月下旬の株主総会を経て、6月27日に上場廃止の予定だ。
1994年設立のサマンサは創業者の寺田和正氏の国内外の大物セレブや人気読モを起用したマーケティングで成功を収め、一世を風靡した。19年9月にコナカが資本参加したあとはコナカの下で経営再建を図っていた。現在の資本構成はコナカが59・09%を所有し、創業者の寺田和正氏も16.78%を所有している。