資生堂は、動物実験代替法(以下、代替法)に基づく安全性保証体系を確立し、2013年4月から、開発に着手する化粧品・医薬部外品における社内外での動物実験を廃止する。
同社は、「地球の恵みに感謝し、新しい価値を生み出す」ことを基本として事業活動を行なっている。その中で、全ての製品について高い安全性を保証することを優先し、安全性の確認にあたっては、できる限り動物実験を実施しないようにするとともに、代替法の開発を積極的に推進してきた。10年3月に、動物愛護の観点から、化粧品における動物実験の廃止を目指すことを宣言、11年3月には、社内での動物実験を廃止した。一方で、有識者・学術関係者・動物愛護団体などのステークホルダーと、意見交換を行なうなど、関係者との議論を深めてきた。
このような動物愛護と安全性を両立させる取り組みを推進してきた結果、「情報による保証」「代替法による保証」「ヒトによる最終確認」を組み合わせた動物実験を用いない安全性保証体系を確立した。今回、社内外での動物実験廃止に至った。