2024年度「アカデミー賞(Academy Awards)」の授賞式が現地時間の3月10日に米ロサンゼルスで開催される。今回は、レッドカーペットでのドレスアップが注目されるノミネート陣の過去のスタイルをチェック!「哀れなるものたち」で主演を務めたエマ・ストーン(Emma Stone)や「オッペンハイマー」に出演したエミリー・ブラント(Emily Blunt)に加え、惜しくもノミネートを逃したマーゴット・ロビー(Margot Robbie)はもちろん、ライアン・ゴズリング(Ryan Gosling)と歌曲賞ノミネートの「バービー(Barbie)」挿入歌を披露することが決まったビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)のスタイル遍歴を振り返る。
エマ・ストーン
チャームポイントはジンジャーレッドの髪型
コメディ映画「小悪魔はなぜモテる?!」(2010年)に出演していた若手時代は、ジンジャーレッドのヘアカラーがアイコンだったエマ。陶器のようにつるんとした白肌とアーモンドアイをチャームポイントに、さまざまなキャラクターを演じ、日本でも人気の女優となった。
公私共に注目された「アメイジング・スパイダーマン」
エマを一躍世界的俳優として名を広めた作品といえば、映画「アメイジング・スパイダーマン」(2012年)。相手役と実際に交際していたこともあり、作品だけでなく大きな話題になった。ワールドプレミアも行われ、彼女自身レッドカーペットに登場する機会が増え、パリでは「グッチ(GUCCI)」のブラックドレスで登場した。
トレンド入りした「ラ・ラ・ランド」の黄色ドレス
エマが主演を務めたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(2016年)は、第89回アカデミー賞で最多となる6部門を受賞し、彼女のキャリアを代表する作品に。劇中でも着用した黄色いドレスは社会現象にもなり、レッドカーペットでも多く披露した。ロンドンのプレミアでは、「アトリエ・ヴェルサーチ(ATELIER VERSACE)」のカスタムドレスを着用。
「ルイ・ヴィトン」最新コレクションを着こなして
2017年に「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のアンバサダーに就任して以降、ラグジュアリーなコレクションを見事に着こなす姿を見せているエマ。ドレス以外にもパンツスタイルなど、彼女の魅力を引き出すルックは好評だ。
マーゴット・ロビー
ブロンドヘアが光る新星
レオナルド・ディカプリオ(Leonard DiCaprio)と共演した「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(2013)では、ディカプリオと大胆なベッドシーンが話題となったマーゴット。輝くブロンドヘアと磨き上げたボディーを武器に、ハリウッドの新しい人気女優として君臨した。
小麦色の肌が映える白ドレスで
16年開催の「メッド・ガラ(MET GALA)」では、「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」のカッティングドレスで登場。小麦色の肌に映える純白のドレス姿に多くの視線を集めた。手元には、ブロンドヘアにマッチした「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のバングルを飾って。
「シャネル」では洗練されたナチュラルルック
18年から「シャネル(CHANEL)」のアンバサダーを務め、19年からは香水でも起用され、一気にラグジュアリー界に仲間入りを果たした。落ち着いたナチュラルな雰囲気で、ツイードジャケットをラフに合わせた着こなしは、真似したい大人スタイル。
“バービーコア”旋風を巻き起こした22年
「バービー」の公開以来、公の場でもバービーピンクで身を包み、バービーになりきっていたマーゴット。ピンクでコーディネートしたポップでキュートなスタイル“バービーコア”は2022年のトレンドにもなった。第81回「ゴールデングローブ賞」授賞式では、「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」によるホットピンクの特注ドレス姿を披露。まさにマーゴットのための一着。
エミリー・ブラント
「プラダを着た悪魔」で一躍有名に
「プラダを着た悪魔」(2006年)は今でもファッション映画で有名だが、エミリーはその中で“悪魔”の先輩アシスタントを演じた。衣装にも話題を集めた同作で、彼女のスタイルを参考にしたり、仕事のつらさに共感したりしたエディターも多くいたとかいなかったとか。
ショーフロントローの常連
「プラダを着た悪魔」の作品以来、ファッションシーンでの露出が増えたエミリー。ファッション・ウイークのフロントローでも常連で、「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」や「トリー バーチ(TORY BURCH)」「ディオール(DIOR)」などのショーに最新コレクションを着て、出席している。
ワールドプレミアは地元ブランドをセレクト
「アカデミー」助演女優賞にノミネートされた作品「オッペンハイマー(Oppenheimer)」(2023年)のロンドンプレミアでは、現地のブランド「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」のブラックドレスをセレクト。リップを控えめにしたことで、シックで洗練されたスタイルに仕上げた。
意表を突いたグラマラスルックが……
先日行われた2024年度英国アカデミー賞(BAFTA)では、「エリー サーブ(ELIE SAAB)」のきらびやかなビジューを全身にあしらったヌーディーなドレスで登場。シックで洗練されたスタイルに定評のあるエミリーのゴージャスなルックに、「WWD」米国版は“ワーストドレス”を評価。
ビリー・アイリッシュ
レッドカーペットも全身スエットだった!
今やハイブランドのセットアップスタイルなどがアイコニックなビリーだが、レッドカーペットなどへのアピアランス当初は、スエットのセットアップなどカジュアルなスタイルで登場。でもそこはビリーらしさ炸裂!カラフルなグラフィックやじゃらじゃらつけたシルバーのアクセサリーで異彩を放っていた。
カジュアルから一転!グラマラスルックに話題騒然
21年度「メットガラ(MET GALA)」の姿には誰もが息を呑んだ。肌をあまり露出させないジェンダーニュートラルなスタイルが象徴的だったが、「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」のペールピンクのチュールドレスは、「マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)をほうふつさせる!」と大きな話題になった。
“オールグッチ”の寝起きスタイル?!
「グッチ」がスポンサーを務める「アート+フィルム ガラ(ART+FILM GALA)2023」では、アイコニックな“GGスプリーム”を全身にまとって。ガウンにスリップドレス、ヘッドアクセにアイマスクと寝起きのビリーをそのまま再現?!
「リック・オウエンス」のオールブラックドレス
23年の「ヴァニティ・フェア(VANITY FAIR)」主催のオスカーパーティーでセレクトしたのは、「リック・オウエンス(RICK OWENS)」によるドラマチックなチュールドレス。ブラックヘアと目元を縁取ったブラックアイとも相まって、ビリー流のオールブラックルックを完成させた。
ライアン・ゴズリング
スーツスタイルは若手俳優のお手本
エマと共演したミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」で2017年「アカデミー賞」に出席したライアン。白いジャケットの「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」のタキシードを完璧に着こなした。
「タグ・ホイヤー」の顔を黄金スーツで発表
21年にスイスの時計ブランド「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」のアンバサダーに就任。その記念に開かれたパーティーでは、主役らしくゴールドのスーツで登場した。やわらかいテクスチャーの色合いで、黒の小物とスマートにコーディネート。
スーツにもパステルカラーを
ネットフリックス映画「グレイマン(The Gray Man)」のロンドンプレミアに出席したライアン。すでに「バービー」出演も決まっていたからか、別作品のプレミアでまさかのピンクを取り入れた“バービーコア”なスタイルで登場した。
ピンクカーペットにピンクスーツ!
ピンクカーペットにピンク街灯、すべてがピンクづくしの「バービー」のプレミアで、ライアンはもちろんピンクのスーツを選んで来場!色気も醸し出すペールピンクのシャツも、スーツにベストマッチ。