ナリス化粧品は、東南アジア市場での販路および販売数拡大を目指し、タイの大手化粧品会社ベターウェイとの合弁会社「Faris By Naris(THAILAND)CO.,LTD.(ファリス バイ ナリス)」を設立した。6月21日にタイ・バンコクに事務所を開設し、7月2日より業務を開始した。同社を海外事業展開の重要拠点と位置付け、美白やアクネケア製品など東南アジア地域でニーズの高い化粧品の開発・販売を行なう。
ベターウェイは、従業員約3000人を抱える大手化粧品会社で、通信販売の売り上げはタイ国内でトップを誇っている。現在、「ファリス バイ ナリス」ブランドのOEM製品を販売しているが、高価格のため顧客が一部の富裕層だけにとどまっていることが課題となっている。今後、強みであるメイクアップ製品に加え、スキンケアカテゴリーを拡充し、信頼の高い"日本製"を背景にブランド訴求していく狙いだ。
初年度売り上げ2億円、5年後には5億円を目指しているという。また、2015年に予定されているASEAN 内での輸出入関税撤廃を見据え、各種原料・資材の輸出入取引も行なう予定だ。