花王は2014年1月から、同社化粧品事業と子会社のカネボウ化粧品の研究・生産部門を順次統合、一本化する。今後は、販売部門も一本化に着手し、最終的には、カネボウ化粧品は、カネボウブランドを運営する事業会社となる予定だ。カネボウによる「白斑」の被害が相次いだ問題を受け、推進中の中期戦略をさらにスピードアップし、花王グループ化粧品事業の強化を図る。
研究部門は、14年1月から化粧品に関する研究組織の統合を開始。7月に、カネボウの小田原研究所を花王小田原研究所と改名し、花王グループトータルの化粧品研究開発の拠点として、本格的なグループ研究を推進する。生産部門も14年1月に生産管理部門を統合。7月から、カネボウの小田原工場を、花王100%出資の製造新会社を設立する形で、花王グループの化粧品生産の基幹工場として運営を一体化する。
なお、安全・安心の管理、対応に関わる、品質保証部門、顧客対応部門に関しては8月に統合。安全性研究、解析研究も研究部門一体化を先取りする形で、9月に統合している。