カナダ最大手百貨店のハドソンズ ベイは、旗艦店4店舗を含む6店舗の化粧品売り場の改装を完了した。トロント、モントリオール、バンクーバーの化粧品売り場の改装は15年ぶり。今後、90の他店舗も随時改装に着手する。
このたびの改装により、全店舗で売り場面積を増床。オンタリオ州ヨークデール店は、従来比2倍の2900 �uに拡充。バンクーバー店も従来比130 ?140%に拡充した。またキールズやボビイ ブラウン、シュウ ウエムラ、トム フォード ビューティなど12ブランド以上を一部店舗に新たに導入する。その狙いについて、ハドソンズ ベイおよびロード・アンド・テイラーのシェリー・ローゼンワード=化粧品フロア チーフ ビューティ アドバイザーは「ミラノやパリ、ニューヨークの百貨店にある売り場と同レベルのブランド体験を提供し、顧客満足度を高めるため」と解説する。
業界関係者によると、現在ハドソンズ ベイの年間売上高のうち、化粧品の構成比率は約18%。さらにハドソンズ ベイの化粧品売り場の売上高は、カナダにおけるプレステージコスメの年間売上高の約40%を占めると言われていることから、一連の改装が同国のプレステージコスメ市場に与える影響に期待が高まっている。