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超売れっ子Z世代モデル藤田ニコルのもう一つの素顔 起業家としての本気度を直撃

PROFILE: 藤田ニコル/モデル兼タレント

藤田ニコル/モデル兼タレント
PROFILE: (ふじた・にこる)1998年2月20日、ニュージーランド生まれ。2009年にファッション誌「nicola」のモデルオーディションに応募し、専属モデルとして活動。14年「Popteen」のモデルを経て、17年から「ViVi」の専属モデル。15年からテレビタレントとしても活躍。21年に自らディレクションを手掛けるアパレルブランド「カルナムール」を立ち上げる。23年「ピーチ・ジョン」のミューズに就任。24年「カルナムール」1号店を出店 PHOTO:TSUKASA NAKAGAWA

モデル兼タレントの藤田ニコルがディレクションを手掛けるウィメンズアパレル「カルナムール(CARNAMUR)」の初店舗が3月1日、ルミネエスト新宿(以下、ルミネ)にオープンした。同ブランドは、マークスタイラーが運営。テレビで姿を見ない日はないほど売れっ子の藤田だが、アパレルをはじめ、カラーコンタクトレンズ、コスメのプロデュースや、自身の会社でジムの運営を行うビジネスウーマンの顔を持つ。多忙なスケジュールにもかかわらず、「カルナムール」のオープン前日には店舗の視察、当日には、自ら店頭に立ちファンサービスを行うなど、真摯にビジネスに向き合っている。藤田に、モデル・タレント業、ビジネス、そしてプライベートについて聞いた。

自分にとってもファンにとってもウィン・ウィンなビジネスに

WWD:「カルナムール」出店の感想は?今後「カルナムール」をどのように成長させたいか?

藤田ニコル(以下、藤田):ブランドをスタートして2年半が経った。実際お客さまが来店して、やっとオープンしたと実感。かわいらしくテンションが上がるお店になり、うれしい。ルミネエストは駅直結なので、いろんな人に「カルナムール」を知ってもらえると思う。私はモデルやタレントというイメージが強いと思うが、このお店を通して「カルナムール」というブランドも手掛けているということもアピールしたい。このお店からブランドが広まって、店舗を増やせればと思う。

WWD:「カルナムール」のディレクション以外に、手掛けているビジネスは?

藤田:事務所関連では、カラーコンタクトやコスメのプロデュースをしている。自分の会社ではパーソナルジムを経営している。自分の日常全部をプロデュースしたいと思う。それは、ファンにとってもうれしいことだと思う。だから、頭の中はいっぱいで、私自身、「自分が4人いればいいのに」と思うこともある。

WWD:モデル・タレント業以外にビジネスに携わろうと思った理由と目的は?

藤田:結構キャパが広く、私自身“どM”だと感じる。タレント業は、藤田ニコルという名前があっての活動。私自身がさらに成長するために、1から勉強してビジネスをやってみたいと思った。社会勉強のつもりで、頭を使って失敗しながら取り組むことで、人間力がアップしていると感じる。私にとってもファンにとってもウィンウィンなビジネスにしたい。

経営者として実感した周囲のサポートのありがたさ

WWD:タレント業とビジネスのバランスはどのように取っている?それぞれの醍醐味は?

藤田:仕事に幅があり、毎日刺激があって楽しい。テレビには等身大で、楽しんで出演している。いろいろな人と関わることで成長している。ビジネスに携わるようになって、いろんな人の助けがあってこそ活動できているということを再確認した。1からビジネスを作り上げる苦労もしたし、自分で経営してみて、周囲にサポートしてもらえるありがたさを感じた。それを芸能活動にも生かしていきたい。応援してくれるファンをワクワクさせたいという気持ちでビジネスに挑戦している。そして、「私も頑張ろう」と思ってもらえればうれしい。

WWD:今後のキャリアパスについてどう考えるか?将来の夢は?

藤田:芸能界は、消費期限がある厳しい業界。仕事が来なくなったときに、芸能界以外の仕事ができればと思い、ビジネスのアイデアを温め続けてきた。夢は、叶えてきたと思う。ただ、仕事ばかりでプライベートをおろそかにしていたので、自分の時間を持ちたい。海外にも行きたい。ファッションが好きなので、フランス・パリに行って、ラグジュアリー・ブランドの本店を訪れたり、ファッションにまつわることを吸収したりして、仕事に反映したい。インスピレーションが大事で、それが仕事につながると思う。プロデュースが好きなので、年齢に合う仕事をしていければと思っている。例えば、子どもができたら子ども服、また、健康などにも関心がある。

毎日の入浴でオン・オフを切り替え

WWD:「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」のミューズとして絶大な人気だが、下着姿になる抵抗はなかったか?

藤田:水着の撮影と同じで、全くなかった。色っぽさもほしいけど、健康的に見えるという声が多く、うれしい。「ピーチ・ジョン」が発信している内面から出る“元気”や“ハッピー”な雰囲気が伝わっていると思う。3カ月に1回撮影があるので、メリハリのある体づくりに励み、それが健康につながっている。

WWD:ファッションと下着、それぞれ、どのように楽しむ?

藤田:下着は、オンオフ使い分けている。仕事ではアウターに響かないものを使うが、プライベートでは、好きな色などテンションが上がるものをこだわって選ぶ。ファッションは大好きで、一番お金をかけている。特に自分の路線といったものはなく、トレンドや気分で洋服を選ぶし、「カルナムール」にもそれを反映している。スポーティーやクールなものと甘いテイストをミックスしたコーディネートが好き。「ViVi」の撮影で着用したものをそのまま購入することもあるし、ラグジュアリー・ブランドからファストファッションまで、トレンドはおさえる。全身自分のブランドでまとめるのは嘘になるから、いろいろミックスしてリアルなファッションを楽しんでいる。

WWD:欠かさない美容ルーティンは?

藤田:オン・オフの切り替えのために、どんなに疲れていても、毎日お風呂に入る。一時期、発汗を促すエプソムソルトにはまっていた。そしてマッサージボールでストレッチする。そうすることで、毎日のコンディションが整う。美容に関しては、決まったスキンケアはなく、いろんなものを使い、常にいいものを探している。下着の撮影をするようになって、胸やお尻のケアをするようになった。「ピーチ・ジョン」の専用クリームを愛用している。

WWD:今後チャレンジしたいことは?

藤田:「カルナムール」のショップをはじめ、手掛けていることに集中して成長させたい。それに満足し、ファンからリクエストがあれば新しいチャレンジをしてみたい。

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