「WWD- NY」は、ビューティ業界で躍進したブランドや製品を表彰する「WWDビューティインク アワード 2013」を発表した。今年はカラーコスメが躍進し、各カテゴリーで受賞。また百貨店やドラッグストアの改装が相次いだことから、魅力的な売り場に贈られる「リテーラー オブ ザ イヤー」も注目を集めた。
近年盛り上がりをみせるオンライン戦略において、革新的な取り組みをしているブランドに贈られる「デジタル イノベーター オブ ザ イヤー」には、"オンライン メイクアップ・アーティスト"のミシェル・ファンがプロデュースしたロレアルUSAのコスメブランド「Em(イーエム)」が輝いた。「Em」はロレアルのリュクス事業部がオンラインでローンチした初めてのブランドとして注目を集め、8月のデビューからわずか3ヵ月でユーチューブ上の公式チャンネルの登録者数が350万人に達した。今年デビューした話題のブランドに贈られる「ローンチ オブ ザ イヤー」には、「マーク ジェイコブス ビューティ」が選ばれた。
CSRアワードは、1990年代から骨髄バンクへの支援を続けてきたコティが受賞。業界に大きな功績を残した人物に贈られるヴィジョナリーアワードを受賞したのは、女性をターゲットにしたアパレル及び化粧品ブランドを展開するLブランズのレスリー・ウェクスナー=創業者兼会長兼最高経営責任者。Lブランズは人気ランジェリーブランドの「ヴィクトリア シークレット」やライフスタイル雑貨「バス&ボディ ワークス」を展開し、下着や雑貨とともにコスメの売り上げも伸ばしている。「女性がパーソナルケア用品を買う場所として、百貨店もしくはドラッグストアではなく、アパレルショップという新たな場を創出した」という理由で選出された。