バルマン(BALMAIN)は3月18日、ジャン・ジャック・ゲヴェル(Jean-Jacques Guevel)最高経営責任者(CEO)が退任することを発表した。後任は未定。
ゲヴェルCEOは、フランスの名門校HECビジネススクール(HEC Business School)およびパリ政治学院(Institut d'etudes politiques de Paris)を卒業後、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のファッション部門をはじめ、ルイ・ヴィトンやエス・テー・デュポン(S.T. DUPONT)などでキャリアを積んだ。その後、同じくLVMHが擁するセリーヌ(CELINE)のインターナショナル・ディレクターを8年務めている。2017年にザディグ エ ヴォルテール(ZADIG & VOLTAIRE)のジェネラル・マネージャーに就任し、後にCEOに昇格。20年2月、バルマンにCEOとして加わった。なお、同氏は「ほかの関心事を追求するため」に退任するとしており、今後の動きは明らかにしていない。
バルマンを擁するカタールの投資会社メイフーラ・グループ(MAYHOOLA GROUP)のCEOでもあるラシード・モハメド・ラシード(Rachid Mohamed Rachid)=バルマン会長は、「『バルマン』の成功に多大なる貢献をしてくれたジャン・ジャックに深く感謝している。彼の今後の活動が成功するよう願っている」とコメントした。なお、メイフーラはヴァレンティノ(VALENTINO)も保有しており、23年7月には同ブランドの株式30%をケリング(KERING)に売却している。
バルマンでは今月、最高マーケティング責任者も退任しているが、その後任も未定だという。