今シーズンの東コレも、ショーデビューしたデザイナーや新プロジェクトの披露、セレブリティーの参加などニュースが豊作だった。中でも特に話題を集めたのが「アンリアレイジ(ANREALAGE)」のメンズライン「アンリアレイジ オム(ANREALAGE HOMME)」のデビューと、冠スポンサーの楽天による支援プロジェクト「バイアール(by R)」での参加となった「マリメッコ(MARIMEKKO)」のショーだろう。また課題だった海外への発信も強化するため、ニューヨークとロンドンからジャーナリストも招待し、多角的な視点で“開かれた”ファッション・ウイークを目指す。(この記事は「WWDJAPAN」2024年3月25日号からの抜粋です)
NEWS 1:
「アンリアレイジ オム」デビュー
立ち上げの意図と今後
「アンリアレイジ」が東コレ最終日の大トリとしてメンズライン「アンリアレイジ オム」を初披露した。会場のテレコムセンタービルには800人以上のゲストを招待。パリでウィメンズ・コレクションを発表し続けて10年を迎えた節目に、「その対極となるメンズを作りたくなった」と森永邦彦デザイナー。2000年代初期の原宿ストリートを着想源に、ブランドの原点であるデザインを重ねながら、当時実際に「アンリアレイジ」を着用していたスタイリストのTEPPEIと対話し、作り上げたという。編み柄でスカジャンやダッフルコートのディテールを表現したニットや、代名詞であるパッチワークのニットカーディガン、全面をボタンでびっしりと埋めたセットアップ。続くのは、装飾性のあるポップなストリートウエアだ。今のメンズ市場に求められる服であるかは未知数だったものの、テクノロジーが話題を集めるウィメンズに対し、服そのもので勝負するという意思は感じた。メンズは今後も東京での発表を続けていくという。
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