「シロ(SHIRO)」は、一棟貸し宿泊施設「メゾンシロ(MAISON SHIRO)」を北海道・長沼町にオープンする。予約は4月26日の宿泊分からウェブサイトで受け付けており、素泊まりの宿泊料金は13〜17万円で、曜日によって変動する。朝食セットは1人につき、1500円プラスとなる。
2階建ての一棟を丸ごと貸し切るバケーションハウスは、最大で大人4人の宿泊が可能で、2つのベッドルームやリビングルーム、ダイニングキッチンなどを備える。滞在中は「シロ」の商品を思う存分に楽しめるほか、オリジナルのコーヒーとハーブティーを自由に飲むことができる。また、プライベートサウナと宿泊棟の隣に蒸留施設の“シロラボラトリー”を併設した。
同建築物は建築デザイナーの小倉寛之氏をはじめ、プロジェクトマネージャーやローカルアーキテクト、木材コーディネーター、空間プランナーなどの多くの人々が手がけて完成した。効率や入手しやすい従来の建築都合の設計・建設ではなく、“森の都合”に合わせた建物づくりを目指し、建築資材となる木材を森のために丁寧に作業をしている林業従事者から直接購入した。こうした取り組みにより、“自然の循環を守ること”と“美しいクリエイティブ”の両方をかなえる建物づくりが実現した。また、柱や梁といった構造材だけではなく、壁や床の裏側にある見えない下地材や外壁、造作家具も全て木材のみで作り上げている。