ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第102回

デザイナー交代劇を読み解くヒントは、2つのニュース

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ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)の退任に続いて業界を驚かせたのが、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)の「ヴァレンティノ(VALENTINO)」からの別離。下にある記事の通り、後任には「グッチ(GUCCI)」を7年間手がけたアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)の名前が上がっています。ミケーレが「グッチ」と結んでいるだろう競業避止契約(退職後、一定期間はライバルブランドに携われないことを定める契約)は、今月にも終了すると言われています。発表は近いのかもしれません。

となると、ピエールパオロはどうするのでしょうか?彼は詳細なプロフィールを明らかにしていませんが、そのキャリアは1990年の「フェンディ(FENDI)」入社から語られています。となると、推定60前。まだまだ活躍して欲しいものです。

業界筋は、デムナ(Demna)が手掛ける「バレンシアガ(BALENCIAGA)」、もしくはマシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)が退任した「ジバンシィ(GIVENCHY)」への移籍が有力では?と説きます。一方で「ディオール(DIOR)」のウィメンズを手がけるマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)もローマに戻りたいと願っているらしく、「ヴァレンティノ」か「フェンディ」に移籍するのでは?なんてウワサも。となると、何年かに一回のペースで起こる業界大シャッフルが再び、の予感です。

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