PROFILE: ドリス・ヴァン・ノッテン「ドリス ヴァン ノッテン」創業デザイナー
「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」の創業者であり、40年近くクリエイションを率いてきたファッションデザイナーのドリス・ヴァン・ノッテンは、6月に退任することを明らかにした。現役としての最後のショーは、6月のパリ・メンズ・ファッション・ウイーク中に予定されている2025年春夏メンズ・コレクションとなる。後任は、「適切な時期に、ブランドのストーリーを引き継ぐデザイナーを発表する予定」だという。
独創的で、美しい色使いやプリント、エキゾチックなディテールで彩られたスタイルで多くの人に愛されてきたドリスのコレクションには、服をこよなく愛する姿勢が感じられる。今回の発表を受けて、顧客やファンはもちろん、多くの業界人からも退任を惜しむ声が寄せられている。ここでは、「ドリス ヴァン ノッテン」を長年にわたって取り扱ってきた、海外小売店のバイヤーらのコメントを集めた。
ギャラリー・ラファイエット
アリクス・モラビト=ウィメンズウエア部門バイイング&マーチャンダイジング・ディレクター
ドリスは、私が最も敬愛するデザイナーの一人なので、これほど悲しいニュースはない。彼はショーを派手にすることを好まず、服のデザインやアティチュードに思いを込める。ゆえに、「ドリス ヴァン ノッテン」の服を着るとそのパワーを感じ、足取りも自然と自信に満ちたものになった。また、ドリスはカラフルな服を着てみようと思わせてくれた唯一のデザイナーでもある。もちろん、彼の手によるブラックやホワイトのモノトーンの服も端正で素晴らしいが、花火のようにわくわくさせてくれる鮮やかなプリントはドリスに独自のものだ。
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