「AFF(アジア ファッション フェア)」は、日本最大級の繊維・ファッションのOEM・ODM展示会だ。6月5~7日に東京ビッグサイトで41回目を開催する。中国や東南アジアから448企業530ブースが出展予定で、素材から衣料品、アクセサリー、ホームテキスタイルまでを網羅する。AFFは、「出展社の多くは日本への輸出実績が豊富で、市場のニーズも熟知している。小ロット・低価格・短納期にも対応可能だ」とアピールする。
東京展の注目は
新設されたODM専用エリア
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東京展での注目は、「優れたデザイン力を持つ」企業を集めたODM専用エリアや、日本と中国のデザイナーが約20ブースを構えるデザイナー専用エリアだ。ほかにもAFFが企業を厳選したAFFセレクションエリアやプレタポルテ専用エリア、東南アジア工場専用エリアを設ける。
林剣(イエン・リン)ショールーム シャンハイ創設者、久保雅裕 東京ファッションデザイナー協議会 代表理事・議長、ファッションジャーナリスト兼ファッションディレクターの宮田理江ら10人以上を講師に迎えたセミナーも開催する。
日本のニーズに応える
中国のOEM・ODM工場
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例えば出展社の1つ、南通岩井服飾は1997年創業の婦人服やスポーツウエアに強い工場だ。江蘇(こうそ)省南通市にあり、敷地面積は約9000㎡。従業員は約220人で、素材の調達から生産、加工、配送までを行う。月産能力は2万5000枚で、日本向け商品が8割を占めるという。
ISO9001、ISO45001、ISO14001などを持ち、リサイクルおよびオーガニック素材などにも精通する。ほかにも、生きている鳥や強制給餌された鳥の羽毛を禁止する「レスポンシブル ダウン スタンダード(RDS)」認証の素材を扱ったり、環境や社会に与える負荷を測定するアパレル業界共通のツール「ヒグ・インデックス(HIGG INDEX)」を導入したり、倫理的かつ責任ある行動に関する情報を顧客と共有するオンラインシステム「セデックス(SEDEX)」を活用したりしている。
AFF社長が語る
東京展2024夏の見どころ
黄雨晨(コウ・ウシン)AFF社長は、「AFFは2003年に創設され、毎年、東京と大阪で展示会を開催している。中国、東南アジアから“サステナブル”“小ロット・低価格・短納期”など特徴のある企業を優先的に招待しており、日本の繊維・アパレル企業との架け橋となっている。出展社はOEM生産だけでなく日本のトレンドを踏まえたODM提案も可能で、対日貿易経験も豊富だ。“信頼できるパートナーとタッグを組みたい”といった声はもちろん、“新たな素材を見つけたい”などのリクエストにも応えられる。ぜひ一度、会場に来てほしい」と話す。
まずは事前登録!
無料シャトルバスも運行
来場希望者はまず事前登録フォームにアクセスし、必要事項を入力する。登録完了メールが届くので、記載されたリンク先から入場券を印刷するか、スマートフォンなどで表示させて受け付けする流れだ。
なおAFFは東京展の期間中、東京駅、国際展示場駅と会場の東京ビッグサイトを結ぶ無料シャトルバスを運行する。
AFF事務局
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