セレブリティーの結婚式はただ豪華絢爛なだけではなく、カルチャー史に残るアイコニックな瞬間だ。特注のデザイナーズ・ウエディングドレスやきらびやかなジュエリーなど贅沢な装いから、アスリートやテレビタレント、俳優、ミュージシャンといった参加者まで、結婚式ではさまざまな世界が一つに交わる。そのようなアイコニックな瞬間は時代を超えて、文化と人びとを刺激し続ける。
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1947年にエリザベス2世(Elizabeth II)がギリシャのフィリップ王子(Prince Philip)と結婚したことに始まり、その息子のチャールズ皇太子(Prince Charles)とダイアナ・スペンサー(Diana Spencer、以下ダイアナ妃)はおとぎ話のような結婚を経て、その後のウィリアム王子(Prince William)とキャサリン・ミドルトン(Catherine Middleton、以下キャサリン妃)、そして2018年のメーガン・マークル(Meghan Markle、以下メーガン妃)とヘンリー王子(Prince Harry)の結婚に至るまで、ロイヤルファミリーの結婚式は文化的に大きな影響を与えた。これら結婚式の放送はリアルタイムで記録的な視聴者数を叩き出し、そのカルト的人気はネットフリックス(NETFLIX)の「ザ・クラウン(The Crown)」シリーズへと引き継がれている。
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白いビキニ姿でロックミュージシャンのキッド・ロック(Kid Rock)と結婚したパメラ・アンダーソン(Pamela Anderson)や、ラスベガスで結ばれたプリシラ・ワグナー(Priscilla Wagner)とエルビス・プレスリー(Elvis Presley)も同様。またこの10年間で、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)とカニエ・ウェスト(Kanye West)、ヘイリー・ボールドウィン(Hailey Boldwin)とジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)、コートニー・カーダシアン(Kourtney Kardashian)とトラヴィス・バーカー(Travis Barker)、プリヤンカー・チョープラー(Priyanka Chopra)とニック・ジョナス(Nick Jonas)ら、セレブの結婚式がネットを賑わせてきた。
数々のアイコニックな結婚式は花嫁たちのムードボードになっただけでなく、ファッションブランドがウェディング業界に参入するチャンスにもなった。例を挙げると、当時アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)のクリエイティブ・ディレクターであったサラ・バートン(Sarah Burton)は、キャサリン妃の結婚式のためにウエディングドレスを制作。メーガン妃のウェディングドレスは、「ジバンシィ(GIVENCHY)」在籍時にクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)が手掛けた。