日本屈指のジュエラーとして疾走を続ける「TASAKI」は、今年創業70周年を迎えた。 同ブランドは、アニバーサリーイヤーを記念して話題性満点のエキシビション「フローティング シェル」を東京を皮切りに、大阪をはじめ世界各国で開催する。歴史を振り返る回顧展とはひと味違い、アイコニックな“バランス”コレクションの新作から超高級ハイジュエリー、スペシャルなコラボレーションアイテムまでが登場。エキシビションの見どころを紹介するほか、70年を経て、このエキシビションを開催する意味を田島寿一TASAKI社長に聞いた。
周年を記念した“バランス”最新作の数々
1 / 5
パールを代表するブランドである「TASAKI」の歴史は、家業の真珠養殖業に始まり、1954年に真珠加工販売業をスタートした。今ではアジア各地やヨーロッパにも拠点を持つグローバルなジュエラーへと成長。 創業70周年を記念したアニバーサリーエキシビション「フローティング シェル」は、誇れるジャパンブランドとなった「TASAKI」の現在と、その進化を肌で感じることができるイベントだ。パールというと、まず思い浮かべるのは“フォーマル”“冠婚葬祭”“ハレの日”といったイメージ。そうした古い既成概念を打破すべく、これまで「TASAKI」はさまざまなチャレンジを行ってきた。最もインパクトがあったのが、米国のファッションデザイナー、タクーン・パニクガルをクリエイティブディレクターに迎えて2010年に発表した“バランス”コレクション。モダンでグラフィカルなデザインは、パールのイメージを若々しくスタイリッシュなものに一新した。さらにタクーンは、12年に食虫植物の造形美にインスパイアされたコレクション“デインジャー”を手掛ける。粒選りのパールから妖しいトゲが生えたパンキッシュなデザインは、女性だけでなく男性の心も捉え、ジェンダーレスなジュエリーの先駆けとなり、パール男子たちが街を闊歩するきっかけにもなった。
今回のエキシビションでは“バランス”の最新作を先駆けて発表。デイリーに楽しめるリング、イヤリング、ネックレスといったシンプルなアイテムから、ため息が出るような超高級ハイジュエリーまでがべールを脱ぐ。デザインの完成度、そして職人技のレベルの高さにも目を見はることだろう。何より心が奪われるのは「TASAKI」の自社養殖場が生み出すあこや真珠の美しさ。幻想的なムードに満ちた会場で「TASAKI」が牽引するパールの“今”に出合えるはずだ。
ジュエリーの枠を超えたコラボレーション
1 / 7
人気コミック「宝石の国」「チェンソーマン」との意表を突くコラボレーションを過去に展開してきた「TASAKI」。そんな革新的なジュエラーが今回タッグを組んだのは、気鋭のジャパンブランドたちだ。「アイヴァン(EYEVAN)」や「アシックス(ASICS)」と共同で開発されたスペシャルアイテムには、どれもピュアに艶めくパールがあしらわれている。現代アートを思わせるアプローチでありながらも実用性をしっかり備えたアイウェア、スニーカー、イヤホンは間違いなくレアものだ。
INTERVIEW
優れた創造性とパワフルな
実行力を感じて
数々のラグジュアリーブランドで実績を積み上げてきた田島寿一TASAKI社長。70周年を記念し、パールの既成概念を覆すようなエッジの効いたエキシビションは、70周年の歴史で挑戦し続けてきたTASAKIの前向きなパワーを表現するのが目的だ。同社長は、「創業時の田崎真珠は店舗がない地方では、バスを改装し、移動店舗として運営する試みなど、その時代では誰も思いつかないような事でも、まずやってみる気構えを備えた会社だった。そのようなDNAがTASAKIにはあることをエキシビションで表現したい」と語る。名だたるジャパンブランドとタッグを組んだのは、日本のクリエイティビティーを海外に発信したいという思いから。海外で、日本製は高品質というイメージは広まっているが、クリエイティビティーに対する評価はまだ低い。グローバルブランドとして、それを払拭し、日本におけるクリエイティビティーの豊かさを表現する目的もある。「各社の個性とTASAKIがどんな化学反応を起こすか見たかった」と田島社長。来場者に期待するリアクションは「思わずニコッとしていただくこと」だと話す。世界で知られるブランドに成長した「TASAKI」。「面白いことをやってしまう大胆なブランドだと感じてもらいたい」。
東京
4月26日~5月12日
会場:BA-TSU ART GALLERY/
StandBy東京都渋谷区神宮前5-11-5
時間:11:00~19:00
大阪
8月1日~29日
会場:阪急うめだ本店3階 POP UP CIRCUS
大阪府大阪市北区角田町8-7
時間:10:00~20:00
TASAKI
0120-111-446