ビジネス

英高級ECマッチズ、管財人がCEOを解任 従業員の半数も解雇

コンサルティングおよびアドバイザリー会社のテネオ(TENEO)は、管財人を務める英ラグジュアリーECマッチズ(MATCHES、旧マッチズファッション)のニック・ベイトン(Nick Beighton)最高経営責任者(CEO)を解任した。テネオが会社登記所であるカンパニーズ・ハウス(COMPANIES HOUSE)に提出した書類により明らかとなった。

マッチズは、1987年にロンドンでオープンしたセレクトショップ。2007年にオンラインストアを始め、業績を伸ばした。17年に英投資会社アパックス・パートナーズ(APAX PARTNERS)が買収。ラグジュアリーブランドを含め、およそ650のブランドを取り扱っていたが、近年は赤字が続いていた。23年12月に英小売のフレイザーズ・グループ(FRASERS GROUP)が5200万ポンド(約99億円)で買収したものの、24年3月に「再建に必要な資金は実現可能な範囲を超えている」として管財人の管理下に置くことを決定した。管財人に選任されたテネオは、在庫処理のためマッチズの営業を続けつつ、従業員のおよそ半数にあたる273人を解雇。現在、事業の一部もしくは全体の売却先を探しているという。

テネオは、今回の解任について、「当社はこれを発表しておらず、従業員や取締役の個人情報に関するコメントはしない」と声明文を発表した。

ベイトン前CEOは、英アパレルECを運営するエイソス(ASOS)に長年にわたって勤務。最高執行責任者を経て、CEOに就任した。22年7月にCEOとしてマッチズに加わったが、2年足らずで去ることとなった。なお、同氏はマッチズにおいて、ここ5年で4人目のCEOだった。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。