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特集 原宿・新時代 第10回 / 全17回

老舗クレープ店が見つめ続けた竹下通りの変遷

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原宿の食べ歩き文化をけん引してきたのが、マリオンクレープ発祥の紙巻クレープだ。皿で食べるフランスのガレットを新聞紙に包んで食べていたパリジャンにヒントを得て、創業者の岸伊和男さんが発案した。創業翌年の1977年に現在と同じ、竹下通りの真ん中に店舗をオープンした。(この記事は「WWDJAPAN」2024年4月22日号からの抜粋です)

時代が変わっても
原宿といえばクレープです

平見証/マリオンクレープ

店内はスタッフ4人がなんとか作業できるくらいだが、独自開発のモチモチ生地に、旬の果物やたっぷりの生クリームをのせたクレープを求めて、国内外から連日800〜1000人が列をなす。10時半の開店前には人だかりができ、周囲が20時に閉店した後も看板のライトを目がけて、客が集まってくるという。最近は修学旅行生や外国人観光客のツアーに組み込まれるほどの名所だ。60近くの商品サンプルが並ぶ圧巻のディスプレーも竹下通りで欠かせないフォトスポットになった。

2004年から竹下通り店に携わり、店長を経て現在は商品開発を担当する平見証さん。この20年の竹下通りの変遷について「当時の飲食店はクレープくらいで、アパレルやアクセサリーのお店、アイドルの写真ショップが多く、はやりのロリータファッションに身を包んだ女の子たちがたくさん集まっていた。外国人よりも国内から集まる若い子が圧倒的に多かった」と振り返る。

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