経済産業省は、次世代ファッションクリエイター育成を目的にした補助事業「みらいのファッション人材育成プログラム」を実施し、26日から公募を開始した。同プログラムは、プログラムパートナーによる持続可能なサプライチェーン構築に向けた実践的な教育機会の提供、事業創出支援を通じ、未来のファッション産業を担う卓越人材育成事業を行う。
公募への参加表明の締め切りは5月10日(金)、公募の締め切りは5月17日(金)。また公募説明会を5月8日にオンラインで実施する予定だ。運営事務局はインフォバーンが担う。
同省は、2021年に有識者と「これからのファッションを考える研究会~ファッション未来研究会~」を実施し、22年には報告書を発表。その中で「持続可能なファッション産業への変革」のためには「サプライチェーンのデザインから製造、販売、使用、リセール・再生までをリアルとデジタルの両輪でアップデートすることが重要」と結論づけている。人材については、地域の伝統産業を支える職人などに加えて、アート、デジタル、ライフサイクル、ビジネスと大きく4つの分野にフォーカスしているが、本プログラムは、このうちアート・デジタル・ライフサイクル人材の育成を目指し、サプライチェーンのアップデートに向けた実践的な教育機会を提供する。
【プログラムの特徴】
▪️活動費の補助:1申請あたり上限500万円を支援
▪️専門家による伴走支援:事業計画の策定支援や計画の推進に必要なメンタリングの提供など、専門家がクリエイターごとに伴走支援。
▪️事業化へのレクチャー:クリエイターの想像性や創造性を刺激し、事業計画を推進するための専門的知見を各領域の講師が提供。
▪️ファブ施設の利用:ファブリケーション機器を備えたデザインスペース・KYOTO Design Lab[D-lab]の利用を必要に応じて提供。
▪️事業化機会の創出:事業計画の推進や成果報告会を通して、京都を中心とした研究機関や産業界との情報交換、マッチングの機会を創出。
参加表明フォームなどは公式サイトで公開している
【実施概要】
プログラム実施期間:2024年6月〜2025年2月
▪️募集数:5組
▪️応募資格:個人またはチーム
▪️対象:2024年4月1日時点で中学校を卒業していること
▪️国籍:個人またはチーム全員が日本国籍又は外国籍で日本の永住資格を有すること
▪️参加費:無料
▪️公募期間:2024年4月26日(金)〜5月17日(金)17:00
▪️公募説明会:5月8日(水)
▪️参加表明、質問締め切り:5月10日(金)17:00
▪️審査期間:5月20日(月)〜30日(木)
【プログラムパートナー】
水野大二郎/京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構教授(講師/メンター/アドバイザー)
砂山太一/京都市立芸術大学美術学部准教授 (講師/メンター)
津田和俊/京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構准教授(講師)
奥林里子/京都工芸繊維大学 繊維科学センター長京都大学生存圏研究所 特定教授(講師)
井上裕太/KESIKI Co-founder/ Executive Director Whatever CorpDev Director(講師/メンター)
向千鶴/「WWDJAPAN」編集統括、サステナビリティ・ディレクター(メンター)
井登友一/インフォバーン取締役副社長(講師)
辻村和正/インフォバーン執行役員(メンター/アドバイザー)
※プロフィールは2024年4月時点。( )内は本プロジェクトにおける役割